さんま、さんま、さんま苦いか塩っぱいか

2018-08-23 16:04:07 | 日々思うこと

昨年不漁だったサンマが今年はいくらかたくさん獲れそうらしい。

青魚が苦手でサンマは食べないのでサンマ漁のニュースが出ても関心は

薄いけれど、この時期になると毎年佐藤春夫の「秋刀魚の歌」が

頭に浮かぶ。

後に春夫の妻となる(夫人譲渡事件)谷崎潤一郎夫人千代と恋愛関係にあった

頃の作品である。

  ”あはれ  秋風よ  情あらば伝へてよーーー男ありて

  今日の夕餉に ひとり  さんまを食ひて  思ひにふける と。

 ・・・・・・・

 さんま、さんま、  さんま苦いか塩つぱいか。・・・・

恋人とサンマを食べる風景を思い出して涙にむせながら1人サンマを

たべる男の気持ち。*******

春夫で思い出したのだけれど、彼に「犬吠岬旅情のうた」がある。

この詩をよんだ時、「犬吠埼」に行って見たいなと思った。

息子がまだ大学生のころアパートへ季節ものの入れ替えや掃除に行った

折り、思い切って房総半島・犬吠埼に出かけた。土・日と月曜日1日年休を

とって。

まず佐倉で「国立歴史民俗博物館」、成田で「新勝寺」、水郷の街佐原で

「伊能忠敬記念館」。香取神社、鹿嶋で鹿島神社(鹿島発ちの神社)、

そして銚子に出て犬吠埼。期待していたけれど潮岬や足摺岬のほうが

わたくしにとってはインパクトがあった。

九十九里に降り立ってみたかったが時間がないので心を残しながら

鴨川へ。ここから誕生寺へ。そしてシーワールドでイルカのショウを

1人で大笑いしながら見て帰宅した。電車、バス、タクシーを乗り継いでの

忙しい旅であった。

(九十九里は後に夫の千葉への出張について行って、仕事の後知人に

案内してもらい浜焼きを食べて前の口惜しさの元を取った)

この鴨川小湊の誕生寺は日蓮が誕生したところと言われている。

9月早々に出かける旅の旅程に入れた久遠寺は日蓮が晩年を過ごした

お寺である。

海で生まれ、各地を遍歴し、甲州の身延山で生涯を終えた日蓮。

宗教に詳しくないけれど感慨深いものがある。

コメント (2)
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