人手不足・・・友人のこと

2023-04-23 14:13:28 | 日々思うこと

今朝から庭の草取りを2人に

してもらっている。

先週畑の草刈りをしてもらって

翌日庭に取り掛かってもらうはず

だったのだけれど雨が降ったりして

今日になった。

その間にさらに草が伸びた。

陽気が良くなりGWも近付いて

人出が増してきているというのに

飛行場も宿泊施設もお店も人手不足

で困っていると昨日TVで報じていた。

それを見ながら遠い昔の友人のことを

思い出した。

昔も大不況の時があった。

久しぶりに実家に帰ったとき、母が

「Tちゃん立派だよ」とわたくしの

小、中、高で同級生だった友人の

ことを話題にした。

彼とはもうその頃付き合いはなかった

けれどずっと仲良しで親のあとを継いで

地元で中小企業の会社の社長になっている

はずだった。

実家の近くの人が彼の会社で働いていて

不況で仕事がないのに解雇されず毎日

定時に会社に行き会社内外の掃除をする。

何人かでするのですぐ終わるけれど

とりとめがないのでまたしばらくすると

みなはたきや箒をもって立ち上がることを

繰り返している。

解雇されたら食べていかれない。

本当にありがたいと言っているそうだ。

Tちゃんは「せっかく技術を覚えた人材

今解雇したら景気が良くなって仕事が

増えたときに集まらないから」という。

かれも苦しかったであろう。

 

彼は高校2年の時結核になって1年留年した。

一緒に卒業できなかったのでその後

少し疎遠になっていた。

ところが大学の春休みだったと思うが

音楽会に行かないかと誘われて電車で

1時間ほどの公会堂まで行ったことがある。

その時、彼は同志社に行っていた。

「実は大学進学を親に猛反対された。

お前は3代目だ。よく3代で会社は

つぶれるという。大学に行かないで実務

おぼえろ」

祖父が会社を興し、父がそれを継ぎ

確か当時市会議員だったと思う。

「だから僕は絶対に会社を潰すことは

できない。守り抜く」

こうして守り抜いて数年前娘婿に4代目を

渡した。

小学校高学年の頃だったと思う。

男子児童が何か悪いことをして

教師に帰りの会で

やったものは手を挙げろ」と

怒られた。しばらくシーンとなった

とき彼が手を挙げた。

「僕です」

彼ではないことをみんな知っていた。

ほかの数人もつられて手を挙げた。

子供心に「へぇ、やるじゃん」と

思った記憶がある。

その彼らとこちらにわたくしが

引っ越してきて月1回食事会をすること

なりコロナで中止するまで118回続いた。

最初の頃はよかったけれど社長を譲った

頃から酒癖が悪くなり、切りなしに

飲みたがり仲間5人も優しくとりなして

いるだけなので「Tちゃん、よしなさい!

いい加減になさい!」と大声を上げたら

黙ってしゅんとなり横になってしまった。

もう昔の彼ではなくなった。

酔っぱらいは手が付けられない。

その頃コロナ感染者が増え始めて

長く続いた食事会は取りやめになっている。

 

 

 

コメント
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