5年か6年か前の2月わたくしは1人で中国石林へのツアーに乗った。
目的は石林であったけれど折角だから近くの羅平の菜の花畑も見たかった。
菜の花畑の総面積世界一と言われ、一面菜の花で埋め尽くされているところ。
ずっと以前母と桂林、漓江を旅した時、本来は石林の予定も入っていたのだ。
ところが桂林から昆明への飛行機が飛ばなくて(よくあることだが)桂林あたりで
3日ほどうろうろして結局紹興酒をお詫びにもらって取りやめになって帰国した。
その時からどうしても石林に行きたいと思っていた。石林は珍しい石が林立していて
結構面白かったが、万峰嶺の見物が登ったり下がったりととてもきつかった。
次は九塞溝と思っていたけれど「これは無理かもしれない」とその時思っていた。
その九塞溝で大きな地震がありホテルを大きな石が襲い、コバルトブルーの池が
変色したらしい。
青池と言えばもちろん規模は小さいけれど白神十二湖を思い出す。
この時も1人旅だった。夕陽を眺めながら河原の金色の不老不し温泉入りたくて
やっと予約がとれて五能線の旅に出た。途中の十二湖駅からバスで青池を見に行った。
森の中を歩いて青池にたどり着く。真っ青だった。
五能線の旅は途中千畳敷などもあって五所川原まで。その先、津軽半島も歩いてきた。
長江くだりをしたとき、船を降りて黄山に登った。
「黄山を見ずして山を見たという勿れ」と言われている山だ。
山頂で3泊したけれどなかなか晴れずに霧の中(雲海)が多かった。
この時すでに九塞溝は無理かなと思っていたのだ。
中国への旅はシルクロードなど(莫高窟は素晴らしい)10回以上してきたけれど
数年前に「蒼穹の昴」に刺激されて前に行った折じっくり見てこなかった紫禁城を
もう一度みたいと出かけて行ったのが最後になった。
九塞溝は縁がなかった。