午後のTVで四国徳島の「大塚美術館」を報じていた。
大晦日の紅白歌合戦で徳島出身の歌手がここで歌を披露したらしい。
それ以来この美術館を訪れる人が増えているという。
何かのきっかけで、人は誘われ、惹きつけられて見てみたいと思う
ものである。*******
しまなみ海道を渡りに行ったときの帰り、道後から徳島へ出てこの
美術館を観た。
実はそれ以前にこの美術館の前を2度通っていたのに立ち寄れなかった。
最初の時は忘れたけれど2度目は夫と秋に淡路島で1泊して四国に渡り、
寒霞渓へ行くために小豆島で2泊した時である。
2人とも、四国と小豆島へは数回行っていて、小豆島も紅葉の寒霞渓
だけが目的だったので夫は鳴門も飛ばして小豆島のリゾートホテルに
早く着きたがった。大塚美術館の前を素通りしたのである。
それで1人旅であった「しまなみ海道」への旅の帰途、徳島から
神戸へのバスの途中で下車して念願のこの美術館に立ち寄った。
大きな陶板画の絵画がたくさん並んでいた。
時々喫茶室で休みながら見て回った。
ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会で観た
「最期の晩餐」も修復前と修復後の絵が飾られていて、ここでしか
観られない素晴らしさである。
ヨーロッパの各地で見てきた絵画が一堂に会している。
勿論実物でなければという方も多いであろう。でも、まだ見ていない
またおそらくこれからも観る機会がないであろう絵画を見ることが
出来て十分満足してきた。
あの時、思い切って途中下車してたち寄ってよかったと思っている。
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この記事と何ら関係がないけれど、いい大人がカメラに向かって
ピースサインをするのとメダルを齧る姿は見たくない。
メダルは誰もが齧れる立場になれるものではないけれど。