歯医者待合室の絵「クリムト接吻」

上の奥歯の詰め物がぽとりと外れた。

経年劣化だと思う。

前に住んでいたところの近くの歯医者

で治療した。

さてどうしよう。

大腿骨骨折で入院して内臓にも

疾患が見つかりリハビリを入れて

3か月半、100日入院した。

その留守中に歯の掃除でかかっていた

歯医者から「長い間来院がないが

近いうちに来院のほどを」という意味の

はがきが届いていたが無視していた。

月に1度の来院を促されていたけれど

皆に聞くと多すぎるともいわれていたし、

足が弱っていて行く気持ちにもなれない

ので疎遠になっていたのだ。

 

弟夫婦が通院しているという歯医者に

初めて行ったのが7月23日。

待合室にクリムトの接吻のレプリカが

かかっていた。

構図は全く一緒なのだが背景は金箔の

はずなのになぜか金のところがすべて銀色

になっている。

ウイーンの宮殿で実物を見ていたので

受付の人に「あの絵クリムトですか」

と聞いてみた。

「分かりません。知らないのです。

画に詳しいのですか」と逆に聞かれた。

 

　はっきりしないボケ写真

次の診察日は7月31日。

冷蔵庫に張り付けてあったマグネットを

持って行った。　確かに構図は同じだ。

 

受付の人に「良かったらどうぞ」とわたした。

 

診察が終わったとき、先生が

「ありがとうございます。実は豊田市で

クリムト展があったとき、観に行ったの

ですが「接吻」はありませんでした。」

とマグネットを持っておっしゃった。

先生はクリムトがお好きらしい。

わたくしは本当のところ特に晩年の作品が

よくわからない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 

金メダルを嚙むこと

オリンピックで金メダルを獲得した選手が

メダルを噛む風景が嫌いである。

努力の末勝ち取った自分のメダルなので

どのように取り扱おうが勝手なのだが

せめてそっと唇を触れる程度にしてほしい

といつも思っていた。

　嚙むようなことはしないで。

何時、誰が始めたことか知らないけれど

わたくしにはかっこいいことには思われない。

ついに体操男子の選手が噛んだ。

がっかりした。

 

前の五輪の時だったか表敬訪問した選手

から金メダルを渡されたある市長が彼女

のメダルをこともあろうに噛んだ。

呆れて言葉が出なかった。

大の大人、市長ともあろう人が他人の

メダルを嚙む。

どんな味がしたのだろう。

運転経歴証明書

7月27日の土曜日、近くに住む中学校時代

の同級生Oさんがやってきた。

彼は同級生同士で結婚した連れ合いが

認知症になって施設に入ってから時々

話しに来るようになった。

同じ敷地内に住む息子の妻と気が

合わないらしい。

愚痴をこぼしていく。

施設に入っていた連れ合いが3ヶ月ほど前に

亡くなり、ますますさびしさは増すばかり。

 

この時は帰り際にいつもは軽に乗ってきて

いたけれど電動式カートを買ったので

それに乗ってきたといった。

7月3日が誕生日で8月3日までは軽に

乗れるけれど試し乗りみたいな口ぶりだった。

「運転経歴証明書は申請してきたの？」

とわたくし。

「それって何？」と彼。

もうギリギリだから急がないとだめよ」

と言って帰したがよく理解していない

ようだった。

余計なことだったけれど弟に連絡した。

弟はOさんの義妹であるTさんに事の

次第を連絡してくれた。

弟は彼女とは高校の同級生で何かにつけて

親しくしている。

この前も耳鼻咽喉科に行きたいけれど

ネットでしか予約できないのでわたくしに

してくれとOさんに頼まれたけれどその都度

我がスマホで予約することになるのは困るので

弟を通じてTさんに依頼した。

Tさんの娘が手際よく応じてくれたそうだ。

今回もその姪っ子が運転免許センターに

連れて行ってくれてもらってきたと昨日

お礼の電話がきた。

ギリギリ間に合ってよかったと喜んでいた。

今はマイナンバーカードがあるから

前よりは必要性は薄いがこの証明書は

どこでも身分証明になる。

でも長年個人事業を頑張ってきたのに

こういうことには疎いんだとびっくりした。

いろんな友達がいる。