
今日は基本は同じ人なので二枚まとめて。まずは右側の写真の方から。
「With Respect」 by Mr. Fiddler 1990
ニュージャックスイング全盛の頃。当事キーボーディストとしてP-Funkに参加していた若手ミュージシャンのJoseph “AMP” Fiddlerが弟のThomas Fiddlerとのユニット”Mr. Fiddler”名義で出したのがこのアルバム。音の方はP-Funkっぽくもあるけどモロそっちではない。どっちかって言うとニュージャックスイングにちょっとキャブ・キャロウェイ(ミニーザムーチャの人ね)あたりを連想しちゃう様な、BIGBANDなジャイブっぽい感じを取り込んだサウンド。いやあ、非常に素敵です。メロの雰囲気とか音づくりとか「ジャイブ!!」っつう感じで、全篇通してひっじょお~に楽しいっす。でもって良い曲書くよ~、こいつら!!
花男のとある先輩に聴かせた時「キッド・クレオール(米米クラブの原型・・・とだけ書くと誤解があるか?)っぽいね」とか言ってたが、それもなんとなく納得。現在進行形の音楽でありながら50年代とか当事の音楽に対するリスペクト具合が非常に近いかも。そしてゴージャス好きな感じも。あとは、岡村ちゃんの「青年14歳」とかは一曲目の「So you wanna be a Gang Star」にインスパイアされたに違いないとか勝手に一人で思っていた。今聴いても非常に楽しい気持ちに慣れる良いアルバムです。スティービーサラスが全然ハードロックじゃない、でも「言われてみればすげえ奴っぽいなあ」っつうイカシタギター決めてる曲なんかもあったり、何かとお勧めな一枚。
でもって左側
「Waltz of a Ghetto Fly」 by AMP FIDDLER 2004
「おおっ!!まってたぞおっ!!」っつう14年ぶりに主役を張ったアルバムがこれ。キーボーディストとしては色々やってたらしいが、あれだけ「With Respect」がすげえアルバムだったのに14年だもんなあ・・・でもってこっちは打って変わって、低重心のずぶずぶ&ねとねとのJAZZYなFUNKが展開されてますです。結構、花男好みの泣きのメロが多くって、もうたまりません!!この人のキーボードやっぱ良いよ、すっげえかっこいいよ。ニューソウルっつうのかティミー・トーマスさん(10年ほど前唯一のアルバムが再発になったニューソウル系らしい、オルガン弾きながら妙に哀愁あふれた歌を歌う人)あたりも一瞬頭をよぎるけど、やっぱ一番最初に連想するのはSLY。彼の影響が全篇にあふれてますね。中でも「You Play Me」なんてモロSLYだよ、これじゃ。サウンドだけじゃなくて歌い方までまるっきりSLYですよ、ホントに。
イギリス系のお洒落さんたち系のサウンドに近いんだけど、もっと地に足付いてる感じがする(浮き足立ったポップさは逆に言えば薄いと思う)。ねとねと感がやっぱ違うのよね。その辺は土地柄から来るのかキャリアの長さから来るのか、はたまた花男がたまたまそう感じるだけかは不明。ともかく、このアルバムが「ものすっごくカッコイイ」アルバムであることだけは間違いないのだ!!全篇ねとねと&ずぶずぶにやられて見たいあなた!!買いです!!