花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「うしおととら」 藤田和日郎作 文庫版 全14巻

2006-06-06 23:11:36 | マンガの話とか

少年サンデーに連載していて最近完結した「からくりサーカス」は非常に良いマンガだった。8月に最終巻の43巻が発売されるらしい。単行本は持ってないが、一気読みしたいのでまとめて買うかなあと少しだけ思っている。本屋で買ったらレジまで持ってくのが死ぬほど大変そうだが・・・・で、同じ人が15年前くらいにサンデーで連載してたのがこれ。最近文庫本化され、調度一時期サンデー読んでなかったので抜け落ちてる部分もあったりして一気読みしたくなり購入。

お寺の息子の「うしお」が自分の家の地下に槍に封じられた妖怪を発見。調度その時別の妖怪に襲われた幼馴染の女の子を救うため、その妖怪に協力を求め槍を抜く・・・・そんな感じで物語りは始まる。そして恐怖、勇気、悲しみ、絆、使命、裏切り、犠牲、怨念、愛、挫折、成長、怒り、許容・・・・・そんなキーワードを軸に一大すぺくたこーなこの傑作長編マンガは進んでいくのだ。ぞして物語の最後は・・・・

いや、良いな。四十前で読んでる場合じゃない気はするが・・・・良いものは良い!!恐怖の描き方も非常に上手いが、この物語の芯の部分はあくまでも温かい。妖怪もので対決物でモロ少年マンガの王道。でもってストーリーが非常に濃いし、色んなキャラクターの個性を使って、あくまでもポジティブに人間を描いているので、実は大人が読んでもはまる・・・・と思う・・・・と言うかはまった。花男が精神的に大人かどうかはともかく。「からくりサーカス」に描かれたの価値観と全く同じものがここにも描かれてる。この人のマンガ良いなあ。マジ良いっす。みんな読むと良い。