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昨晩、これを読んでたから眠いのだ。この手の話は一時停どころがわからず、ついつい先まで読んでしまう。
原作綾辻行人で佐々木倫子が描いたマンガ「月館の殺人」が面白かったのと、後輩が「『館シリーズ』良い」と言ってたのでなんとなくこないだ買った。
互いの名前を横文字で呼び合う痛い奴ら。どうやらミステリー作家の名前で呼び合っているらしい。どこぞの大学のミステリー研究会の連中。今は夏休み。男5人、女2人で半年前に殺人事件のあった島→現在無人島へ一週間滞在する。一方、元ミス研で夏休みをもてあまし気味の江南の元に届いた謎の手紙?こっちはこっちで半年前の殺人事件を追い始める。そして無人島で起こる犯人不明の予告連続殺人・・・・てな話。
ラストの複線ってどっかにあったの?
時代背景はちょうど花男が登場人物達に届くか届かないか位の年頃だった頃。当時あっても友達になれそうなタイプの登場人物は見事なまでに一人としていなかった。でもなんかキャラの配分バランスは見事。それと、ぐいぐい読めたのは、文章のテンポと場面展開の構築が気持ち良かったから?
基本的にミステリーとか読むときでも頭を使わない。まあ使えないと言う話もあるが・・・何も余計なことを考えず、物語の流れに身を任せるのが好き。しかもトリックの質や深さにはあんまり興味が無い。途中の勘違いやどんでん返し、それとかバタバタととかれる謎解きの快感は好きだが、トリック自体は「それなりに」筋が通ってれば良い。単にたたみかけるテンポが好きな奴なのだ。そういう意味では前記の様な置いてきぼりもあるのだが、そんな読み方でも面白かった。半ば卑怯な犯人判明のタイミングとかなんか気持ちよかったなあ・・・
そのうち、またなんか「館シリーズ」読んで見よう。