花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

図鑑に載ってない虫

2008-01-25 20:39:56 | 映画とかドラマとか


三木聡の最新作。以前に「処女小説」として出していたものの映画化。

小説読んだ時の感想↓
http://diary.jp.aol.com/hanao/1004.html

映画の内容も上記参照でほぼ間違い無い。

笑った。全般非常にゆるく時に爆笑もありながら。

小説読んだ時も「映像化されたらもっと面白いだろうな・・・」と思っていたがまさにその通り。細かいギャグの数々も相変わらず見事。そして、絶対そんなわけ無いのに「ああ・・・良い話だったなあ・・・」と変な擬似感動な気分にさせられるラストへの持って行き方も他作品と共通。

これまで見た三木作品はどれも大好き。

過去の作品の感想

「亀は意外と速く泳ぐ」
http://diary.jp.aol.com/hanao/169.html

「インザプール」
http://diary.jp.aol.com/hanao/202.html

「ダメジン」
http://diary.jp.aol.com/hanao/692.html

「時効警察」
http://diary.jp.aol.com/hanao/382.html



アヒルと鴨のコインロッカー

2008-01-25 16:58:38 | 映画とかドラマとか


原作は伊坂幸太郎の小説。

「誰か来るのを待っていたんだ。まさかディランを歌う男だとは思わなかった。一緒に本屋を襲わないか?」

大学へ入学のため、仙台へと引っ越して来た椎名。「風に吹かれて」を口ずさみながら引越しのダンボールをまとめていた。そんな時出あった隣の部屋の"河崎"と言う男にかけられた言葉。「隣の隣のブータン人が恋人を失い落ち込んでいる。彼は『アヒルと鴨の違い』を知りたがって居る。だから彼に『広辞苑』をプレゼントしてやるんだ・・・」そして椎名は河崎とドルジと琴美の物語に入り込んでいく・・・・そんなお話。

なるほど・・・そういう風に→ほぼ"読者"の脳内の風景に沿って映像化したのか。原作も素晴らしかったけど、映画も非常に良かったです。原作のイメージを壊さず2時間弱の尺で見事に映像化。美しく、物悲しく、そしてカッコ良い。

原作も映画もどっちもお勧め。どっちかだけでもいっといた方が身のため。