前作から7年ぶりのシリーズ続編は800ページの長長編。
前作までの感想↓
http://moon.ap.teacup.com/hanao/2336.html
https://moon.ap.teacup.com/hanao/4107.html
29年前の出来事夜見山北中学3年3組にかかる「厄災」、無い年もあるが今年は「ある」年だった。クラスの一人として、よみがえる死者と本人さえも気づかぬように改ざんされる記憶。一人多く存在してしまうその年には生徒と2親等内の親族に次々不幸が襲い毎月誰かが命を落としていく。それを相殺するためには、クラスの誰か一人を「いない者」として扱う事で厄災を逃れられることが長年の成果で判明していて、今年は念のためいない者を2人にして・・・しばらくはその対策が功を奏し・・・3年前の3年3組だった見崎鳴と知り合いになった相はいない者を演じていたが、もう一人の脱落から厄災が降り注ぐ。相は鳴の助けも借りて、厄災を無きものにしようとする・・・そんな感じですか??
ホラー&ミステリィパートじゃない日常やら人間ドラマがすごく味わい深いので、読み応えは実はあんまり鬱々しない。離れた視点の読者からの方が見えやすくなっているのでミステリィとしてはフェアでむしろサスペンス的なスリルがある???「いつになるか・・・」と言う感じだけど続編で最終作も構想済みとの事で、気長に待ちましょう。その頃下手すると俺還暦かな・・・
非常に面白かったです。