大学図書館で貸し出し禁止図書のコーナにあったある本を読んでから、ほとんど無意識のうちに書き上げた食人文化に関するレポートが評価され、元は凡人大学4年生の岩井戸泰巳。それを高く評価したのは情欲的な方向で憧れの美人教授の植原カノンで、彼女の推薦で地図にない特殊な民族の暮らす離島の文化調査に行くことになったが・・・突然カノンはメンバーから外されたと。無念・・・島の人々は、身体あるいは顔のある部分を欠損させることを美としている独特な文化を持っており、外部と断絶し暮らしていたが最近不穏な感じと言う。後で知ったがどうも食人習慣もあるらしい??? 泰巳は結局離島へ向かい、メンバーたちと調査をすることになったが、カノンとは隙を見てのビデオチャットでの報告をと。で、となればもちろん殺人事件とか起こっちゃうわけで・・・そして泰巳の頭の中には何やら本から乗り移った奴が取り付いてる模様で・・・さて、どうなるどうする?そんなですか。
しっかりしたミステリィでもあるけど、テイスト含めてまあ概ねホラーよりですか?主人公のキャラやら発言などでポップさを醸し出しながらも、中身はガッツリ離島の異文化ホラー系のミステリィですね。読み易さと読みごたえの両立がナイスですね。
面白かったです。
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