画家の井口が元泥棒の蓮野を頼りに色々な難題を解決しようとするシリーズ? 第3弾か関連作含めて第4弾かの大正時代のお話。
"例の時計"の元の持ち主の子孫、訪日中のオーストラリアの富豪ロデウィックに会う機会があった井口と蓮野。美術収集家と言う氏に井口の絵を見せたらいい感じ。その中の1枚には特に・・・しかし氏は、米国で同じ絵を見たことがあると言う。その絵の方がもうちょいパッとしなかったんだが・・・明らかに同じ絵でどちらかが盗作では無いかと。それを見たのは井口も知る米国へ渡ったとたん死を遂げた、美術のパトロン系の男の家の遺品として・・・井口の作品が盗作でなければ買いたいと言うロデウィック氏、是非売りたい井口。井口はそれまでほとんどその絵を人に見せたことが無かったが、可能性があるとすると亡くなった男も絡んでいた芸術家集団の白鴎会のメンバーが井口家を訪れていた時が怪しいと・・・井口は蓮野の助けも借りて、盗作犯を探し出そうとするが今度はメンバーに贋作疑惑が?そして調査が進む中不審な事柄が次々起こり、ついには殺人事件まで・・・しかも連続かつ見立て系???? 混迷する事態の中井口は盗作犯を突き止められるか?? そんなですか?
読みごたえたっぷり、謎たっぷりでその解けっぷりもナイス。甘酸っぱいラブもチラホラ。そして怨恨と因果応報?そんな感じですが、いやなかなか濃厚で、かつ口当たりがよく胃もたれしない作品でした。
非常に面白かったです。
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「時計泥棒と悪人たち」 夕木 春央
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