「装幀室のおしごと」 範乃 秋晴

二つの出版社が合併した。で、それぞれお仕事の仕方も違うしねえって事で、双方からの社員の組み合わせで、二人一組なペアでしばらく仕事をしてみようって事になる。本大好き、経験二年目若手女子社員のわらべ＝通称河童が組むことになったのは「ゲラを一切読まない」「徹底した定時勤務主義」ながらヒット率の極めて高い装幀をこなす男＝巻島だった・・・水と油かデコボココンビか、対決モード＆ボケと突っ込みモードを入れ混ぜて二人は装幀を手掛けていく・・・そんなお話。

おしごと小説としてのテンポ＆カタルシス良し。主人公二人のキャラと動きまくりぶりナイス。納め処としてあたりまえだからこそ適切なラスト。サクッと軽く読めるお手軽感と、きっちり感動もちりばめつつ・・・

非常に面白かったです。