花散歩

函館および道南の野山の花を中心に、観光、グルメ、温泉などを紹介しています。

ミネズオウ(峰蘇芳)

2009年05月23日 | 樹木・園芸種

お気に入りの恵山に出かけました。
青空に噴煙がたなびいて、硫黄の臭いが鼻をつきます。
いつ来ても、この雄大な姿に圧倒されます。

奇岩を眺めながら進みます。今回の目的はミネズオウに会うことです。

小さな可愛らしい姿で出迎えてくれました。

ミネズオウ(ツツジ科)は、 高山帯の岩礫地に群生する常緑の小低木です。
枝が地面を這い、カーペット状に広がります。金平糖のような星形の可愛い花です。

こちらは鮮やかな紅色です。北海道のものは本州産より花色が濃いそうです。

ヤドリギ

2009年04月25日 | 樹木・園芸種

野山を歩いていると、時々変わった植物が目に止まります。
こんもりと丸くなっているのは、ブナやミズナラ、クリなどの落葉樹の高木に寄生するヤドリギです。
宿主の幹に根を食い込ませて、栄養や水分を横取りするようです。

葉は竹とんぼに似ていますね。枝先に黄色の花がついています。

上の画像をアップにしてみました。
花の大きさは5㎜程度で秋に黄色の実をつけるそうです。
その頃、また見てみたいな。

ガンコウラン(岩高蘭)

2009年04月15日 | 樹木・園芸種

昨年の10月以来、半年振りの恵山です。
今回はガンコウランの花を見るのが目的ですが、さてどうかな?
画像の地面に這うように生えている赤紫色の小低木がガンコウランです。

ガンコウランの開花は雪解け後まもなくと言われているので、ちょっと遅いかなと思いつつ探し始めましたが、これが結構大変なんです。
花は赤い越冬葉と同じ様な赤紫色で全く目立ちません。
目を凝らしてよーく探すと、雄花から長い雄しべが飛び出しているのが分ります。

こちらが丁度見頃の花です。

マルバマンサク

2009年04月05日 | 樹木・園芸種

マルバマンサク(円葉満作)が咲いたという、新聞やブロガーさんたちの記事を見て、久々に香雪園に出かけました。
マンサクの名は、早春の一番初めに「まず咲く」ところから、また木にたくさん花をつけることから「満作」とついたともいわれるそうです。

花の形は独特で、暗紫色の萼片の間から4枚の黄色い縮れたリボン状の花弁が伸びています。
ちょっと蜘蛛に似ているように思うのは私だけでしょうか。

レクの森の樹

2008年09月03日 | 樹木・園芸種

レクの森・土橋自然観察教育林の入り口にある森林展示館です。
周辺にはキャンプ場やバンガローがあり、緑いっぱいの自然の中でのんびり過ごす事ができます。

レクの森では山野草や植物の他、個性的な巨樹にも出会えます。
こちらは「青年の樹」です。

こちらはレクの森の母「ブナ婆さん」です。
ドイツでは、ブナを森の母と呼んでいるそうです。ブナは、母のように温かい包容力があるため、この名がついたと言われています。

このような道を熊鈴をつけて登ります。
ヒグマやマムシ、スズメバチ等も出没するようなので、注意が必要です。

レクの森の父「ヒバ爺さん」です。
樹齢は500年とも600年とも言われている巨樹、この森の主です。

マタタビ(木天蓼)

2008年08月02日 | 樹木・園芸種

マタタビはマタタビ科の落葉性のツル植物です。名前の由来は、疲れた時に甘い果実を食すると「再び旅ができる」との意味であると言われています。花をつける蔓の先端部の葉は花期に葉緑素が抜けて白化し、送粉昆虫を誘引するサインと考えられています。

マタタビの花は、別名夏梅と呼ばれています。花の形が梅そっくりです。
ネコ科の動物はマタタビの臭い(中性のマタタビラクトンおよび塩基性のアクチニジン)に恍惚を感じ、強い反応を示すため「ネコにマタタビ」という言葉が生まれました。

ウリノキ(瓜の木)

2008年07月21日 | 樹木・園芸種

ウリノキ科の落葉低木で、葉の形がウリに似ているので、この名がつきました。
丁度光が当たり、グリーンの葉が透けて見え、とても綺麗でした。

花の形が面白く、一度見たら忘れられない花です。
花弁は6枚で、花が開くと巻きあがってくるんとカールし、長い葯(3cmほどで12本)が出てきます。

この花は薄暗い所で咲き、風があると揺れるので、撮影がとても難しい花です。

ヤマボウシ(山法師)

2008年07月16日 | 樹木・園芸種

ミズキ科の落葉高木で、高さ5~10mほどになります。
街路樹、庭園樹、公園樹など多く用いられています。

遠くからでも、特徴のある美しい白い花が目立ちますが、4枚の花弁のように見えるのは総苞で、その中心に多数の花がつきます。

和名は山法師で、白い総苞が白いずきんをかぶった山法師を連想することから名づけられました。秋には赤い果実ができ、食べられます。

サラサドウダン(更紗灯台)

2008年06月25日 | 樹木・園芸種

恵山のサラサドウダンツツジが、丁度見頃を迎えていました。

サラサドウダンはツツジ科の落葉低木で、高さは1~4mほどあります。
1㎝程の釣鐘型の花が、枝先に鈴なりに咲いています。

淡紅色に暗紅色の縦縞が、更紗模様に見えることからついた名です。
この可愛いツツジは、私の大のお気に入りです。