来年はもっと凄いらしいです!「肉眼で観たい」は夢の一つでしたが今や過去形・・・
小さな人たち 東井義雄
どの子も子どもは星
どの子も子どもは星
みんなそれぞれがそれぞれの光をいただいて
まばたきしている
ぼくの光を見てくださいとまばたきしている
わたしの光も見てくださいとまばたきしている
光を見てやろう
まばたきに応えてやろう
光を見てもらえないと子どもの星は光を消す
まばたきをやめる
まばたきをやめてしまおうとしはじめている星はないか
光を消してしまおうとしている星はないか
光を見てやろう
まばたきに応えてやろう
そして
やんちゃ者からはやんちゃ者の光
おとなしい子からはおとなしい子の光
気のはやい子からは気のはやい子の光
ゆっくりやさんからはゆっくりやさんの光
男の子からは男の子の光
女の子からは女の子の光
天いっぱいに
子どもの星を
かがやかせよ
↑は日本のペスタロッチと呼ばれた、兵庫県の東井義雄先生の詩です。
一人一人の心の中の竜―ブータン:ワンチュク国王の言葉
敬愛を込めて、子どもたちのことを、小さな人たちとよばせていただきます。 私は、みなさんに、勇気と愛を届けに参りました・・・みなさんは、竜(ブータンの国旗に描かれています)を見たことがありますか?私はあります。(子どもたちのどよめき)私たち、一人一人の心の中に「人格」という竜がいます。竜は、私たちの心の中で、「経験」を食べて大きくなります。だから、私たちは、日増しに強くなるのです。感情をコントロールして生きていくことが大切です。・・・どうか、みなさんは、竜を大きく素晴らしく育ててください。
ー2011年11月18日福島県相馬市桜ケ丘小学校でのお話―
新発寒小学校/校長 石崎守正さんの“しんはつ/おたより”から
2012年、辰年。今年もどうぞよろしくお願いいたします。冒頭、辰年に因んで、アジアの小さな国の、素敵な目をした王様の言葉を紹介させていただきました。英語で話されたのですが、語りかける真摯な姿が、小さな人たちを感動させました。「きれる・自分のことばかり考える・相手を考えない・ついつい感情的になる」・・・自分の人格である竜をコントロールできないというそのことが、悲しい事件につながってしまうこともあります。ワンチュク国王の言葉は、とても分かりやすく、深いものがあります。
私たち大人も、小さな人たちの前で、コントロールできない竜を見せてしまうことがあるのではないでしょうか。気をつけたいものです。大人が小さな人たちに範を示す。先生然り、保護者然り。小さな人たちの前では、少しだけ無理をしませんか?言葉遣い。態度。マナー。子どもは、親が思うようには育ちません。親がしているように育ちます。先生も同様です。同僚同士の思いやりを示しているか?学習と遊びのけじめとなる言葉遣いや行動をしているか?小さな人たちによく分かる言葉がけをしているか?子どもだと思って、ごまかしていないか?自分の感情を指導として合理化していないか?小さな人たちは大人を本当によく見ています。そして、真剣でない大人のずるさは、すぐに感じて見抜いてしまいます。何よりも愛情があるかどうかを。辰年と聞いて、私は、まっさきに「パフ」という歌を思い出します。昔、P.P.M という、アメリカのフォークグループが歌っていました。
パフは魔法のドラゴン海のそばに住んでいた
秋の霧が立ち込めるホナリー島で楽しそうに遊んでいた
小さなジャッキー・ペーパーはいたずらなパフが大好きで
紙やロウや面白いおもちゃいつも持って遊びにきた
・・・ドラゴンの命は永遠だけれど少年は子どものままではいられない
手作りの旗や大きな輪っかはやがて他のおもちゃに置き換えられる
ある暗い夜その時はやってきたジャッキーはとうとう来なかった
その日から無敵のドラゴンパフは大声で吠えることはしなくなった
悲しみでうなだれるパフ緑色のうろこは雨のようにはがれおち
昔遊んでいた桜の道にももう行くことはしなくなった
大切な友達がいなくてはもう勇気も奮い起せない
無敵のドラゴンパフは悲しそうに自分の洞窟へ帰っていった
切ない歌ですが、一説では、平和の歌。反戦の歌でもあるそうです。この竜は、無邪気な竜・・・純粋な子どもの心のことでもあるのでしょう。繊細で傷つきやすい心もまた、心の中の竜なのかもしれません。一人一人の心の中の竜の育みを、温かく見守っていきたいものです。小さな人たち、保護者や地域の皆様にとって、素晴らしい年になりますことを願っております。 (新発寒小学校/校長 石崎守正)
もう一つ、別のブログ。こちらは大ファンしています。
http://blog.goo.ne.jp/kyouko_sensei/e/d03542dad6ee2573557df64dda2756cc