~ 恩師の「講演集」より ~
講演集、 一
「自然界さえ証明してくれる――例Ⅲ」
こういうこともありました。
これは大阪の柏原市という所に行って
お話をさせてもらった時のことです。
チューリップの固い蕾の細長いのを十五、六本
生けていただいておりました。
「まあ綺麗なチューリップを生けて戴いたのですね」
と坐らせていただいたのです。
私は近くの場所にお話しに行きます時は、
自宅からウイスキーの瓶を持って行きます。
その空瓶には「あなたさまの愛を恵まれない不幸な方にどうぞ。
私も実践しております」と書いて貼ってあるのですが、
五円、十円、一円或いは千円と思いのままに入れて下さっている瓶で、
そのままさげて出掛けます。
お話の受付の所に置いておきますと、
会場の皆さんが又思い思いに入れて下さいます。
私自身はびた一文いただきません。
一杯になりますと、福祉施設とか身寄りのないお年寄りや赤ちゃんの
世話をしていただいている施設に寄付させてもらうのです。
幸い大きな瓶二本が一杯になりましたから、
これをその市の福祉の方に使ってもらって下さいといって
預けたのですね。
その時にもしも神様がいて下さったら、
その神様は私達に何をしてもらったら一番喜んでいただけるでしょうか。
本当の神様は私達よりもまだ恵まれない不幸な人の為に、
お金や物を用立てさせてもらった時、「よくしてくれました。
私はその思いでいっぱいだけれど、それを形に表すことができない。
私の心をあなたはよくやってくれた」
と言って受け取って下さいますと説明しておりますと、
今まで固い細長いチューリップの蕾だったのが、
一斉に全部開きました。
「皆さん見て下さい。私が話をさせてもらいますと、
こんな植物も私の話が間違いないということを証明してくれます」
ほんとうに全部の蕾が一斉にパッと開いたのです。
そしてチューリップの茎というのは、
皆さんもご存じのように生けると首が重たい為に皆曲がっています。
それが見ている間に全部スーッと立ちあがって、
しかも一本だけはこういう形だったというのを示して曲がっていました。
あとは全部ピンと立ち上がりました。
そういう不思議なことを現象として見せていただくことがよくあります。
自然の法の中に生活しました時、自然界さえ変えるといいますか、
普通の現象界では考えられないような不思議なことを見せてもらいます。
それは何も難しいことではなく、山に入って厳しい行をしたり、
護摩を焚いたりというそんなものはいっさい要りません。
日々の生活の中で安らかな調和された気持ちで正しい法の中に
生きる――簡単なことです。
あとから実験してみて戴きますが、
胃の下がっているのも一度に治ります。
これは医学では考えられないことですし、
医学では決して治らないことです。
~ 感謝・合掌 ~
※ 御著書では一斉に開花した花の名前がチューリップとなっていますが、
ユリの花の間違いだと思います。(そのお写真もあります)