恩師のご著書「思いの中に生きる」より
調和と中道
先の続き・・・
しかし、悟ることはできませんでした。
それは、人間の肉体は火の中に手を突っ込めば熱いし、
水の中へ入れば冷たい、
この感覚から逃れることはできないのですね。
冷たい中へ入れば冷たい。
「冷たい」その思いにとらわれるはずです。
もし、大きな護摩を焚いて、
その中でどんなに九字を切っていましても、
肉体をもっていれば熱くて当たり前です。
「熱い、熱い」と思っていて、
そんなことで悟れるはずがありません。
また栄耀栄華・安楽に陥っても、これも悟れません。
中道をいくことですね。