恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第四章 「思い変え」こそ幸せの扉を開ける鍵
◆心こそ心惑わす心なり、心に心 心赦すな――中道の大切さ――◆
先の続き・・・
動物でも植物でも人間でもすべての生物の細胞は
例外なく意識を持っています。
心が通じるということは、万象万物すべて同じです。
洗濯物に鳩の糞をひっかけられてほとほと困っておられる方が
愛の手紙を書くと、この犬への手紙と同じようなことが
起きるというのは実証済みです。
和歌山のある方が、「西瓜が熟れるとカラスが全部つついて
食べてしまうんだそうです。
カラスは人間よりもよく熟れた西瓜を知っていますから
困ったものです」と言われていました。
その方にも畑へ竹の棒でも立てて、
その先につけてみなさいと言って、愛の手紙を渡しました。
その翌年からその方の畑の西瓜は一個もカラスに食べられなくなった、
ということでした。
また、先日中国の青島にある江南市というところに行った際のことですが、
二二〇八年前に秦の始皇帝に仕えた徐福という方の像が
徐福殿の中にありました。
この方は当時、始皇帝の排命により不老長寿の薬を探し求めて
海を越えて日本に渡来しました。
一度目は失敗しますのですが、二度目には成功します。
その時は男女それぞれ千五百人ずつを連れ、
日本に織物や農業、水産、航海などの技術を
もたらし、我が国の産業の振興に寄与されたということです。
ところで、この時、堂内は暗く、この徐福像のお顔は光がなく、
表情が曇っておられました。
そこで、その像にこう呼びかけました。
「遠い遠い昔、我々日本人がたいへんお世話になり、
有り難うございました。今日、奇しきご縁をいただき、
この場に参上いたしました」
と御挨拶と御礼を申し上げました。
さらに続けます。「しかし、いかに偉大な方でも、
この地上に思いを残してはなりません」
とお浄めさせてもらいましと、見る見るうちにお顔が明るくなり、
唇の色も紅をさしたようになってまいりました。
こういうことは各地を回っておりますと、よくあることです。
かつてイスラエルのイエスが磔刑になったその終焉の地に建つ
聖墳墓教会に祀られている大理石のマリア像にご挨拶し、
祈らせていただきましたが、その時にもマリア様の両眼
が血管まで浮いて見えるほどに生き生きとしてきて、
眉を八の字形にひそめ、悲しそうな
表情をされまして、涙がとめどなく流れてきました。
同行の人々も見ておられます。
また、ビデオにも収録されています。