(昨日の続き・・・先に7/9の記事を読んでね)
7月7日、土曜の休日、出かける予定も無く夫婦ふたりで朝からのんびりとテレビを観ていた。
テレビではある熟年夫婦のドキュメンタリーを放映していた。
その夫婦がある屋敷を訪ねた。
古い日本家屋。
築山のあるような日本庭園。
縁側のある広い間取り。
その縁側に熟年夫婦がふたりで座り、庭を見ながらしゃべり始めた。
・・・
あっ!この光景、見たことある!
・・・
その全体の光景をテレビを通して、少し離れて俯瞰して見ている、この私。
私の横には奥さんがいる。
あの時、30年数年の時空を超えて、このイメージを受け取っていたんだ・・・
30年以上かけて完結したデジャヴ。
過去の時点の私から見れば、未来の記憶を受け取っていたわけだ。
過去も未来も、現在の領域にはどちらもあって、どちらもない。
すべてが同時に存在している。
このことが、深く実感された体験だった。
よりによって、7月7日七夕の日に、30数年を隔てた過去と未来の逢瀬・・・
それをパートナーと共に観ている。
このプログラムのストーリー設定。
いつ、どの場所で、どの両親のもとで生まれ、だれと結婚し、どんな人生ストーリーを体験するのか。
すべて、自分自身で決めてきたシナリオ。
私の内側はなんとロマンチックなことか(笑)
ちなみに、この庭、屋敷は山口県岩国市にある、作家の宇野千代さんの生家であった。
私はこの場所に行ったことは一度もないし、彼女の作品を読んだこともない。
しかし、私は広島育ちではあるが、生まれは母の実家のある岩国市、
錦帯橋周辺は子供時代の思い出の場所なのだ。
これも、深いご縁を感じずにはいられない。
このデジャヴの謎解きが今世で終わったことに感謝し、この屋敷を近々訪ねてみたいと思う。
(終わり)
長々と私のメルヘンにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
(写真は某旅行会社のHPより拝借したものを加工しました)