奥さんが友人に「最近主人がコーヒーにはまってしまって・・・」と話したら、その友人は「おたくのご主人ならそのうちネルドリップやりだすんじゃない?」と言われたそうで、それを聞いた私は、『いやいや、とてもとても・・・そこまで手を出す気は・・・でも・・・ネルって、いいんだろうねぇ・・・やっぱり試してみようかな・・・』
ということで、やってしまいました(笑)
私がネルドリップと初遭遇したのは今から20数年前、神奈川県藤沢市に住んでいたころ、仕事でちょくちょく行っていた鎌倉でのこと。大仏さんにほど近いところにある有名なコーヒー店で出会ったのだった。
ペーパードリップしか知らなかった私は、マスターが手にしているモノを見て
「布で淹れるんですか?」と不覚にも怪訝そうにたずねてしまった・・・
そのとたん、マスターの目がキラリと光り・・・
「お客さん、あんた、広島県民、だね!」←(これはケンミンショー)
マスターからネルドリップがいかに、最高の淹れ方であるかというウンチクを、懇々と聞くハメになったのであった。。そのウンチクの全ては忘却の彼方だが、そこで飲んだコーヒーのコクの深さはしっかりと記憶に刻まれた。
それで、自分でネルドリップで淹れたコーヒーはというと、やはりコクが深く、まろやかな印象。
ペーパーは脂分を吸着していまうけど、ネルはコーヒーオイルを通し、そして粉は通さないので
”コクがあるのにキレがある”←(古いビールのCMかっ?)
今のところ、やはりこれが美味しいコーヒーをつくる究極の淹れ方なのか、と思う。
ただ、物事にはすべてプラスマイナス両面がある。
ネルを最初に使う時はコーヒー液で煮沸し、使った後は洗剤は使わずきれいに手洗いし、水に浸して冷蔵庫に保管。決して乾かしてはいけない。再び使うときは熱湯を通ししっかり絞って水気を取って・・・
と、淹れる手間以外の管理、取り扱いがブチめんどくさいので、使うのはゆっくり時間のある休日の朝だけに限られるのです(汗)