珈琲探究といっても、私の内なる探究ですので、専門的な話ではありませんが、いくつか書いてみたいと思います。珈琲の淹れ方には様々ありますが、私は今回、珈琲というものに興味を持っていろいろと調べる中で、この淹れ方を初めて知りました。コーヒープレス、またはフレンチプレス、カフェプレスともいいます。
なんと!この器具は以前から我が家にあったのでした。「紅茶用」として・・・
これで、コーヒーを淹れるとはビックリでしたが、やってみるとドリップに比べて簡単手軽!
お湯を注いで時間だけ計って金属フィルターを上から押し下げれば(プレスすれば)いいだけですから。
そして、出来上がったコーヒーを飲んでみて驚きました。紙ドリップに比べて格段に濃厚です。コーヒー豆の良いところも雑味もストレートに全部出る感じです。金属フィルターは目が粗いのでオイル成分を通すのでそれがコクになっているようです。
問題は、カップの底のほうに微粉が残ることです。口当たりも少し粉っぽいものを感じるので、これは人によって好みが分かれるでしょう。でも、私はこれを飲んで、私自身のコーヒーの原点に触れた感じがしました。
初めて飲んだのに、懐かしい味・・・
あっ!・・・おばあちゃんの淹れたコーヒーの味だ!
50年近く前の話、岩国のおばあちゃんは、当時としてはハイカラだったのでしょう。毎日コーヒーを淹れていたのです。子供時分おばあちゃん家に遊びにいくといつもコーヒーの香りがありました。パンにはもちろんのこと、岩国寿司(押し寿司)にも、おせちにも、焼肉にもコーヒーでした(笑)
中学生くらいから、私も飲んだ記憶があります。そして、その淹れ方が今ではあまり見かけることの無い、パーコレーターだったのでした。パーコレーターで淹れたコーヒー液は底に粉っぽいものが残るもので、これが私のコーヒーの原点だったのです。コーヒーによって呼び覚まされた50年前の記憶・・・
私が珈琲に惹かれるのもこの記憶があるからなのでしょう。