もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

1278番:アルト・ハイデルベルク(142)

2022-05-23 17:21:26 | 日記

アルト・ハイデルベルク(142)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌

 

——————————【142】—————————————————

                    3.  Szene
—————————————————————————————————
           Käthie (herein, rasch an das Fenster).


............Käthie: Jesses !  Machen die wieder an Lärm ! (Rasch ans Fenster,
.............................zieht das Rouleau auf,  es wird sonnig hell,  ruft  aus dem
.............................Fenster, lachend.) Schlagt doch nicht die Türen kaputt !

Karl Heinrich:(draußen). Morgen Käthie !

............Käthie:Ihr seid mir welche !  Pfui, schämt Euch ! Früh um 5 ! 
...........................(Dreht sich um zu Lutz,  ungeduldig.) Gehen Sie runter !
...........................Schließen Sie auf !  » Mal ein bisschen schneller ?!! «
...........................» Mal ein bisschen schneller !?!! «

...............Lutz:(dem fast die Galle platzt.) » Mal ein bisschen schneller !?!! «
........................... » Mal ein bisschen schneller !?!! «

............Käthie:(nimmt ihm den Schlüssel aus der Hand.) Ein langweiliger
............................Mensch ! (Beugt sich hinaus.) Gebt Acht !  Ich werde den
............................Schlüssel runter ! Ja, so, Karl Heinz. Halt die Mütze ! Pass
............................auf ! Jetzt ! (Wirft.) 

Karl Heinrich:(draußen). Bravo !

............Käthie:Ich komme schon ! (Will rasch hinauslaufen, Karl Heinrich
............................entgegen.) 

...............Lutz:(vertritt ihr den Weg). Ein was bin ich ?

...........Käthie:Eine Schlafmütze !(Rasch ab)

..............Lutz:Lutz, halt, Deinen Verstand bei einander


——————————— (訳) ————————————————

                     第三場
—————————————————————————————————
    
     ケティー登場.窓際へ駆け寄る.


...ケティー:まあ、あきれた!あの人たちったら、また騒ぎ立てて!
.......................(窓の方へ駆け寄って、巻き上げカーテンを引き上げる.
..........................日当たりで明るくなる.窓から笑って呼びかける)
......................... 扉をそんなに叩かないでよ、壊れちゃうじゃない!

カール・ハインリヒ:おはよう、ケティ!

....ケティー:何て人たちなの、まったく! 恥を知りなさいよ.
...........................朝の5時よ!
..........................(もどかしげに、ぐるっとルッツの方に向きを変え) 
..........................降りて行ってあげて!鍵を開けてあげなさいな!
..........................ちょっと、もっとさっさとやってってば!
..........................もっとさっさとやってってば !?!!

........ルッツ:(この言葉に癇癪を起こしそうになって)
      「.もっとさっさとやって」だと?
      「もっとさっさと」だと?

....ケティー:(ルッツの手から鍵をもぎ取る)  のろまさんね!
............................(窓から身を乗り出して)  気をつけて頂戴!鍵を投げ
............................落とすわね.ええそうよ、カール・ハインツ!帽子を
............................構えててね.それっ、行くわよ!(投げる)

カール・ハインリヒ:(外から)いいぞ!

....ケティー: 今、行くわ! (カールハインリヒに向かって急いで
      走り出そうとする)

.........ルッツ:(彼女のゆく手を遮って)私が何だって?

....ケティー: のろまさん!(急いで出て行く)

........ルッツ: ルッツ、落ち着け、自制心だ!

 

———————————《語彙》————————————————
          
herein:(副) (外からこちらの)中へ;
    (品詞は副詞扱いのまま戯曲のト書きで); 登場 
rasch:(形) すばやい、迅速な
     (ト書きでは品詞はそのままで動詞的意味合い;急ぐ、駆ける
      rasch an das Fenster 窓際へすばやい→窓際へ急ぐ
der Lärm:(同尾式) 騒音、雑音、物音、騒ぎ声
Lärm machen:大騒ぎをする、騒々しい音を立てる
   ここではan (従事を示す前置詞)を無冠詞のLärmにつけて
  an Lärm machen:騒ぎ立てる
   wieder an Lärm machen:またもや騒ぎ立てる  
die:(指示代名詞) あの人たち(die Leute)  
das Rouleau:[ruló, ルロー] (s 式) 巻き上げカーテン
               ロールブラインド
auf/ziehen:(他) (カーテンなどを) 引き開ける、 
         ここでは巻き上げカーテンを開けるので「巻き上げる」   
sonnig:(形) 日の照る、日当たりのよい
hell:(形) 明るい、明るく照らされた、光に満ちた  
   英語のhell (地獄)とは全く意味が違うので要注意!
schlagt:(ihrに対する命令法) (他) 打つ、叩く
      Schlagt doch nicht die Türen kaputt !
      あんたたち、扉を叩いて壊さないでよ!  
   kaputt は結果補語として働きschlagen の結果kaputtという
   状態にする.ここではnicht で打ち消されているので、
   「(叩いた結果)壊さないでちょうだい」 
   つまり、この文全体はS+V+O+Cという文型になっている.
kaputt:(形) 壊れた     
Ihr seid mir welche !:あんたたち、なんて人なの!
     welche (複数N格) welche Kerle ihr seid !
      lästig (迷惑な) などを補ってみるとよい.
   Welche lästige Kerle ihr seid ! / あんたたち、何て迷惑な人なの!      
pfui:[プフイ](間)ぺっ、ちぇっ、けっ(つばを吐く音の擬音化)
    (不愉快、嫌悪などを示す)
schämt Euch !:恥を知りなさい!
         <sich⁴schämen (再) 恥じる、赤面する     
Dreht sich um zu Lutz:ルッツの方に向きを変える
        <sich⁴drehen (再) 回転する、回る、旋回する
    <drehen (他) 回す
        :um zu Lutz  ぐるりとルッツの方へ
     um は zu Lutz を包含、支配する前置詞と見ることも
     できるが、あっさり副詞と見なしてよい.       
ungeduldig:(形) 性急な、せっかちな、いらいらした、
     もどかしい        
Schließen Sie auf !:鍵を開けて下さい!
     <auf/schließen (他) (鍵で部屋や戸を) 開ける     
die Galle:(弱n) かんしゃく、憤怒 
platzt:<platzen (自) 破裂する、
fast:(副) ほとんど、ほぼ、かろうじて
dem fast die Galle platzt:dem = 「これに」(ケティの発言に)
   これには、すんでのところで癇癪を起こしそうになる
nimmt ihm den Schlüssel aus der Hand:ルッツの手から鍵をもぎ取る
    ihm はルッツのことですが「ルッツに」とやってはいけません.
  このD格は「奪格の3格」と言って、{~から」と訳します.
  後方のaus der Hand とセットになっていて、先に「ルッツ」
  と言っておいて、あとで、その部位を補足説明する手法です.    
langweiliger:<langweilig (形) 時間のかかる、手間のかかる、
      (人が) のろまの、ぐずぐずした、もたもたした
  ein langweiliger Mensch  のろま、ぐず 
beugen:(他) 曲げる
sich beugen:身をかがめる
hinaus:(副、分離前綴) 外へ
beugt sich hinaus:(3単現) (窓から) 身を乗り出す
        <sich⁴ hinaus/beugen  外に身を乗り出す   
Gebt Acht !:注意して下さい!
  die Acht (単ノミ) 注意: geben Acht  注意する  
    auf et⁴geben Acht:et⁴に注意する       
pass...auf:(命令形, du ) <auf/passen (自) 気をつける、見守る  
wirft:(3単現) <werfen (自/他) 投げる
Bravo:(間)(喝采の声) いいぞ、やったぞ!
       ここでは、鍵がうまく帽子に入って「やった、成功!」
    と言っています.        
entgegen:(D格支配前置詞) ~に向かって;名詞の後に置くので、
     後置詞とでもいうのでしょうか.
          dem Feind entgegen  敵に向かって       
vertritt ihr den Weg:(3単現) ケティのゆく手を阻んで
     <jm den Weg vertreten  人³の行く手を遮る     
Schlafmütze:「schlafmützig (形) のろまの」の名詞形 (女性名詞)
         のろま、ねぼ助、ぐず       
ab:(副) 去って、立ち去って、出発して     
der Verstand (単ノミ) 分別、思慮、正気
bei einander:自問自答する相手に向かって「お互い」
      「落ち着き合おうではないか」
           このbei はbei der Hand nehmen (手に手を取って)
     「お互い助け合おうではないか」を言外意味に持つ.
          ルッツはユニークで楽しい人物のようです.

 

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1277番:仏検3級突破学習(7)

2022-05-23 17:21:26 | 日記


実用フランス語技能検定試験
『仏検3級突破』(三修社)(7)
——————————————————————————————————

ほぼ丸写しで書いています.エラそうに「~してください」と書いて
いますが、私ではなく、この本の先生のお言葉ですのでね.
その他の言い回しもそのまま丸写しです.全てはこの本の著者の言葉
ですのでよろしく.私はただの何も知らない生徒です.みなさまと同
じ「3級受験生」ですのでね.仲良くしてくださいね.

そこで、区別のため、私が自分で書き足した部分は緑色にしておきま
す.よろしくお願いいたします。

では本日も学習開始!


——————————————————————————————————
           〖突破に向けて(Ⅴ)〗
——————————————————————————————————

 この形式の問題では、練習がかなり効果的です.次に今まで出たも
の、あるいはそれに似たものを練習形式で並べます.自分で一応やっ
てから、答え合わせをしてください.

 (1)la direction opposée au nord  → (      )

 (2)la couleur des feuilles des arbrea au printemps  → (      )

 (3)le premier mois de l'année  → (      )

 (4)la saison qui suit l'été  → (      )

 (5)le satellite qui tourne autour de la Terre → (      )
                            発音注意:satellite [サテリーット](衛星)

 (6)celui qui soigne les malades → (      )

 (7)celui qui fait de la peinture → (      )

 (8)celle qui enseigne dans une école primaire → (      )

 (9)celui qui fait du pain → (      )

(10)étendue d'eau douce plus grande qu'un étang → (      )
            étendue (f) 広がり <étendre (他)広げる、横たえる


————————————————————————————————
⦅解説と正解⦆

(1) la direction opposée au nord 「北とは反対の方角」とは南、つ
まり( sud )です.「東」( est )と書かせるならヒントは、
la direction opposée à l'ouest 「西とは反対の方角」となります.

(2) la couleur des feuilles des arbres au printemps.
「春における木の葉の色」とは「緑」、つまり( vert )です.
赤にはsang「血」、白にはneige「雪」などがヒントに用いられるで
しょう.

(3) le premier mois de l'année「一年の最初の月」とは「1月」、つ
まり ( janvier ) です.( mars ) と書かせようとするなら、ヒント
は、le troisième mois de l'année となります.

(4) la saison qui suit l'été 「夏に続く季節」とは「秋」つまり
( automne )です.ヒントが、la saison qui précède l'hiver「冬に先立つ
季節」となっても答えは同じです.

(5) le satellite qui tourne autour de la Terre 「地球のまわりを回っ
ている衛星」の中にはsatellite artificiel 「人工衛星」も入るでしょう
が、ここではsatellite に定冠詞がついているので「月」、つまり
( Lune ) です.なお、天体用語では、「太陽」、「地球」、「月」など
には、それぞれ le Soleil、la Terre、la Lune のように大文字を用いま
す.

(6) celui qui soigne les malades 「病人を治療する男の人」は他に
も考えられますが、多くは「医者」、つまり ( médecin ) でしょう.
なお看護士(看護婦)は infirmier ( infirmière ) です.

(7) celui qui fait de la peinture 「絵を描く人」、は「画家」、つま
り( peintre )です.「彫刻家」( sculpteur )ならヒントは、celui qui
fait des statues 「彫像を作る人」となるでしょう.

(8) celle qui enseigne dans une école primaire 「小学校で教えている
女性」とは、「小学校の女の先生」、つまり( institutrice )です.ヒント
が、celui qui... ならば( instituteur ) となるところです.なお collège
「中学校」から上の先生は男女を問わず professeur です.

(9) celui qui fait du pain 「パンを作る人」とは「パン屋さん」、
つまり( boulanger )です.なお、「パン屋の奥さん」はboulangère
です.

(10)étendue d'eau douce plus grande qu'un étang「池より大きい淡
水のひろがり」とは「湖」、つまり( lac )です.「川」( rivière )
ではなく、「河」( fleuve )と書かせようとすれば、cours d'eau formé 
de la réunion de plusieurs rivières et qui se jette dans la mer. 「いくつか
の川が寄り集まってできた海に注ぐ水流」と面倒くさいことになる
でしょう.
 
  仏検3級の第1問では、この他に、arrivée ⇔( départ )のような
反意語を書かせるもの、France →( français )のように国名の形容詞 
を問うもの、 O. N. U  「国連」と与えておいて  Organisations des 
Nations ( unies )と略字の一部を綴字に直すもの、「フライドポテト」
( pommes ) frites, 「別荘」maison de ( campagne ) など、合成要素
の一部を問うものなどが出されたことがあります.最後の問題はこ
れからも出される可能性がありますが、前の三者は、種々の状況か
ら出される可能性は非常に低いと判断してあえて取り上げませんで
した.最後の問題にしても、皆さんの実力で充分対応できると思い
ます.

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1276番:さすらいの青春(173)

2022-05-23 06:16:04 | 日記


さすらいの青春(173)

 
—————————【173】———————————————

Meaulnes  lâcha  Delouche  pour  se  colleter  avec  cet
imbécile,  et  il allait  peut-être  se trouver  en  mauvaise
posture,  lorsque la porte des appartements s'ouvrit  à demi.
M. Seurel parut  la tête tournée  vers la cuisine,  terminant, 
avant d'entrer,  une conversation avec quelqu'un...   

——————————(訳)————————————————

モーヌはマルタンとやり合うため、ドルーシュを放した.
だがおそらくモーヌには不利な体勢になろうとしていた.
その時まさにこの教室につながる扉が半ば開いた.スーレル
先生が顔を台所の方に向けて現れたのだった.しかし入室
する前に、誰かとの話のやりとりを終えようとしていた.


..—————————⦅語句》————————————————
                         
lâcha:(単純過去3単) <lâcher (他) 放す、落とす      
colleter:(他) colleter quelqu'un(e) 人の襟首をつかむ
se colleter:[話] 掴み合う、取っ組み合う    
imbécile¹:[アンベスィル(形容詞、名詞共)](形) 馬鹿な、
imbécile²:(名) 馬鹿者;ここでは投げられて戻ってきたマルタン
       のことを言っています.マルタンと訳しました.   
allait:(半過去) <aller;ここではaller + 不定詞で近接未来 
    il allait peut-être se trouver en mauvaise.
        おそらく(モーヌは)まずい体勢になろうとしていた.
posture:(f) 姿勢、「不自然な」という言外意味が付随します.
lorsque:[sも発音します:ロルスク (ロールクではないので要注意)]
    (接)(後続がil, ils, elle, elles, on, un, une などでlorsq' )  
    ❶~の時に; ❷~なのに         
appartement:(m) ここではパリにあるようなアパルトマンではなく
    幾つかある教室のことを指しているのだと思います.では
    なぜclass を使わず、わざわざappartement を使ったのか?
    それは住居として使っている部屋、教室として使っている
    部屋、招致教師の住居などがあるためと考えます.そして
    複数形にしている理由は、もう一棟に、村役場と資料室が
    あるからだったのでしょう.それが両翼としてつながって
    いたとすれば、la porteはその仕切りになる扉でしょう.
          他の訳本を見たところ、この扉は、食堂側と教室側を仕切る
    扉として描かれていました.この説を採用すれば
    la porte des appartements s'ouvrit. / 教室に来る扉が開いた.
          となります.私の説は、中央が食堂と住居、両翼どちらかが
    教室群、その反対翼側が資料室と村役場.ただ規模が小さい
    ので、見ればがっかりするような大きさかも知れません.
    何しろ、寄宿学校なのに、寄宿生はモーヌさんおひとりです  
    ので.
parut:(単純過去3単) <paraître (自) 現れる  
       paraître + 属詞 と思われる、のように見える

————————— ≪文法≫ —————————————————

M. Seurel parut la tête tournée vers la cuisine.
(そのとき)スーレル先生が顔を台所側に向けて現れた.
 parut la tête …と読めば、すでにこの段階で間違いです.
paraître は自動詞ですので、目的語は取りません.では la tête
は何者だ?はい、別主語の分詞構文です.「頭を台所側に向けて」
文法通りに訳すとla têteが主語で、「頭が台所側に向けられて」

【教訓】間違いには一刻も早く気づいて修正活動に入りましょう.

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