さっぷいさっぷい外語学院(生徒:ゴタ、張るカイロさん)

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

3105番:シモンのパパ(76)

2023-12-09 04:56:29 | 日記


LE PAPA DE SIMON
シモンのパパ(76)


—————————【76】——————————————————

  Ils  se  tenaient  debout,   enflammés  comme  des  
démons,  les  yeux  fixés  sur  le  fer  ardent  qu' ils
torturaient; et  leur  lourde  pensée  montait  et  re-
tombait  avec  leurs  marteaux.

 

.—————————(訳)———————————————————

 彼らは、目を鍛え焼けつく鉄に向けて立っていたが、
それは炎を出した鬼のようなていたらくであった.そし
て彼らの重い心*は鎚の動きに合わせて、上がり、下がり
していた.

    

—————————⦅語彙⦆———————————————————
          
enflammé(e):(形) 燃えている      
démon:(m) 悪魔、鬼*   
fixés:(p.passé) <fixer (他) 固定する、定める     
ardent:(形) 熱い、燃えるような、 
   soleil ardent / 焼けつくような太陽    
torturaient:(半過去3複) < torturer (他) 拷問にかける、
   責める、虐待する、苦しめる        
lourd(e):(形) 重たい、重苦しい
leur lourde pensée:lourde には上記形容詞の他に、
   名詞で「門、扉、戸」などの意味があるため、
   解釈が2通りできます.   
      解釈1 :心の扉
      解釈2   重苦しい思い
pensée:(f) 思い、心、考え
   (p.passé/f) 考えられた  
montait:(3単半過去) < monter (自)   
retombait:(3単半過去) < retomber (自)     
marteau(_x):(m) 金槌、鎚、ハンマー


—————————《註釈1》—————————————————

*重い心:「重い心が上がり下がりする」訳しておいて、
   無責任ですが、よくわかりません.心が重くなっ
   たり軽くなったりしたという解釈をしました.
   それでもまだしっくりしていません.ここはよく
   わからないので、降参!


—————————《註釈2》—————————————————

西洋の文化には「鬼」の概念はありませんが、ここでの
démon は「鬼」という訳がピッタリだと思います.
「鬼」を逆引きすると、ogre(sse)[m(f)] で「おとぎ話
の鬼」となっています.ogre をもう一度仏和で引くと
「人食い鬼」となっており、これはこれで怖いのですが
日本のあの憤怒の形相の鬼にはたどり着きません.やは
り、démon かdiable (m) 悪魔が鬼に近いようです.そも
そも「魔」という字そのものも音読みの「麻」に「鬼」
を放り込んで作った漢字だと聞いております.

 

 

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3104番:アルト・ハイデルベルク(251)

2023-12-09 04:56:29 | 日記


アルト・ハイデルベルク(251)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌

 

——————————【251】———————————————
   
............Käthie:(antwortet nicht, preßt, ihn an sich im Schmerz)
............................—Ich hab's gewußt, Karl Heinz, einmal im
............................Leben würdest d' noch kommen. Jeden Tag
............................hab' i gewartet..—(Sie streicht ihm über das 
............................Gesicht.) So schmal bist worden, und blaß,
............................Karl Heinz. Hast viel ausgestanden, gelt ? 

Karl Heinrich: Ja, Käthie.

.———————————(訳)————————————————

...ケティー: (答えない.彼を悲痛の思いで抱きしめる)
..........................カール・ハインツ、私はわかっていました
...........................わ.またいつか、戻ってきてくれることを.
...........................私、毎日毎日待っていましたわ.(ケティーは
............................カール・ハインリヒの顔をなでる) こんなにやせ
...........................てしまったのね.そしてこんなにも青ざ
...........................めて.ずいぶん苦労なさったのね?

カール・ハインリヒ: そうだよ、ケティー. 

 

———————————《語彙》—————————————
        
preß ihn an sich:彼を自分の体に押しつける
.......................................↓
..............................彼を抱きしめる 
pressen:(他) 押しつける、押す 
im Schmerz: 悲痛の思いで
gewußt:(過去分詞) < wissen (他) 知っている
streicht:(3単現) < streichen (他) なでる
    streichen——strich——gestrichen
schmal:(形) 狭い、細長い、やせた 
worden:受け身のときの過去分詞
      (werden ——wurde——geworden)
受け身のときの過去分詞はwordenになる.
blaß:(形) 蒼白の、青ざめた 
ausgestanden:(過去分詞) < aus/stehen (他)
(苦痛など⁴を) 我慢する、(不安など⁴に) 耐える
gelt:(間)[南ドイツ] そうでしょ、そうだろ、ね、 
新綴版ではgell となっていますが、同じ意味です.

 

—————————≪もうすぐ終了≫———————————————

長期間の学習、ご苦労様です.只今、電子版では96 % の
読了が表示されております.ページ数にしてあと4ページ、
今6場ですが、物語は7場で終了となります.学習回数は
およそ、あと10回ほどの予定です.

 

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