さっぷいさっぷい外語学院(生徒:ゴタ、張るカイロさん)

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

4716番:さすらいの青春(463)

2024-09-08 05:50:12 | 日記

すみません、前回誤訳がありました.

かんにんどっせ


【前回の誤訳】

モーヌはこの部屋の中に、うっすらと光
が見えると、窓を閉め直しに行った.

【フランス語、誤訳相応部】
Meaulnes allait la refermer, lorsqu'il aperçut dans
cette pièce une lueur, 

【訂正】
モーヌはこの部屋の中に、うっすらと光
が見えると、窓を閉め直しに行こうとした.

【訂正の理由】
allait は「行った」と訳せば誤訳.これは
「未完了過去」、つまり、「行った」のでは
なく、行きかけていた」(まだ行為は完了せず)

 

さすらいの青春(463)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼

   
———————【463】————————————
  
Il  avança  la  tête  dans  l'entrebâillement  de
la  porte.   Quelqu'un  était  entré  là,  par  la
fenêtre  sans  doute,  et  se  promenait  de  
long  en  large,  à  pas  silencieux.   Autant
qu'on  pouvait  voir,  c'était  un  très  jeune  
homme.   Nu-tête,  une  pèlerine  de  voyage
sur  les  épaules,  il  marchait  sans  arrêt,  
comme  affolé  par  une  douleur  insuppor-
table.   Le  vent  de  la  fenêtre  qu'il  avait
laissée  grande  ouverte  faisait  flotter  sa  
pèlerine  et,  chaque  fois  qu'il  passait  près
de  la  lumière,  on  voyait  luire  des  bou-
tons  dorés  sur  sa  fine  redingote.    
        
     
.————————(訳)—————————————

モーヌはドアの少し開いたところから顔を出し
た.おそらく窓から、誰かがそこに入って来て
いた.その人は静かな足どりで部屋を縦横に行
ったり来たりしていた.見たところ、とても若
い青年だった.無帽で旅行用コートを肩に羽織
って、止まることもせず、何か耐え難き苦悩に
動転していたかのようだった.青年が開けっぴ
ろげにしていた窓からの風がマントを翻らせた.
その彼が光のそばを通り過ぎるたびに、フロッ
クコートの金箔のボタンを輝かせた.
   
 
.———————⦅語句⦆————————————
       
avança:(直単過/3単) < avancer 
avancer:(他) 前に出す
      avancer la tête / 首を伸ばす  
entrebâillement:[アントルバィユマン](m) 隙間
   少し開いたドアのすき間、
   (ドアなどを)少し開くこと 
dans l'entrebâillement:(ドアの) 隙間に
  dans は「~から」の意味はないが、ドアの隙間
  の中に顔をのばすということはドアの隙間から
  顔を出すのである.これは言葉の習慣の問題で
  あって、辞書の語の定義は、この習慣により、
  時に語義はくずさなければ、自然な訳が出来ま
  せん.
Quelqu'un était entré là:誰かがそこに入っていた.
   (直説法大過去) < entrer (自) 入る  
par:(前)[通過] ~を通って、~から;
   Entrez par ici. / こちらからお入りなさい.  
fenêtre:(m) 窓  
sans doute:(副句) おそらく
se promenait:(直半過/3単) < se promener (pr) 
se promener:(pr) ❶散歩する、❷歩き回る
   ここでは❷の意味.
de long en large :縦横に、行ったり来たりして   
à pas silencieux:静かな足どりで.
autant que:~と同じくらい
on pouvait voir:見えていた 
autant que on pouvait voir:見たところでは
c'était un très jeune homme:その人はとても若い
   青年だった. 
nu-tête:帽子はかぶらず、
pèlerine:(f) 短マント、短いオーバー   
une pèlerine de voyage:旅行用の短いオーバー
sur les épaules:肩にひっかけて、肩に纏って、
   肩に羽織って、  
il marchait:(直半過/3単) 彼はずっと歩いていた 
sans arrêt:立ち止まることなく   
affolé:(形, p.passé) 気も狂わんばかりの、夢中の、
   逆上した、動転した; < affoler (他) 
affoler (他) (恋・恐怖などで) 逆上させる、
   狂乱させる、動転させる.
comme affolé:狂乱したように 
douleur:(f) 苦痛、痛み、苦しみ、苦悩、辛さ 
insupportable:[アンスュポルターブル](形) 耐えられない、
   我慢のならない.
par une douleur insupportable:
   何か耐えられない苦悩によって   
flotter:(自) 浮かぶ、漂う、翻る、たなびく  
chaque fois que ~:~たびごとに~
lumière:(f) 光、自然の光.
luire:(自)[文語] ❶光る、輝く;❷反射する.
   L'acier luit au soleil. / 鉄鋼が陽にきらめく.  
bouton:(m) ❶芽、つぼみ、❷(衣服の)ボタン  
doré, e:(形) 金箔を張った、金色の    
redingote:[ルダンゴト](f) (昔の)フロックコート     
 

 


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