LE PAPA DE SIMON
シモンのパパ(86)
—————————【86】————————————————
Mais, de même que le bourdon d' une cathédrale
résonne dans les jours de fête au- dessus du
tintement des autres cloches, ainsi le marteau de
Philippe, dominant le fracas des autres, s' abattait
de seconde en seconde avec un vacarme assour-
dissant. Et lui, l' œil allumé, forgeait passionné-
ment, debout dans les étincelles.
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しかし、縁日の日に鳴る大聖堂の大鐘が他の教会の鳴る
鐘の音を圧倒してしまうように、そのようにフィリップ
のハンマーは他の3人の音響を凌駕しながら、刻々と、
大音声とともに、耳をつんざきながら打ち続けていた.
そして彼、フィリップは目を輝かせ、情熱的に、飛び
散る火の粉の中、立ったまま鉄を鍛えていた.
—————————⦅語彙⦆———————————————————
de même que ~:~と同じように
bourdon:(m) (低音の)大鐘、(大寺院の)大鐘
cathédrale:[カテドラル](f) 大聖堂、カテドラル、大寺院、
大聖堂=司教座聖堂=司教座のある大きな教会;
日本のお寺では大僧正のいる本山に当たるよう
な大きな教会
tintement:(m) 鐘の音、鐘の響き、余韻、チリンという音
les jours de fête:縁日のたびに;(jours は名詞ですが副詞用法)
au-dessus de ~:~の上に、~を圧倒して
cloche:(f) 鐘、釣鐘;
sonner la cloche / 鐘を鳴らす
C'est vous qui sonnez cette cloche. /
あの鐘を鳴らすのはあなた
fracas:[フラカ](m) 激しい音、大音響、喧騒
s'abattre:襲いかかる (sur に)
de seconde en seconde:刻々と、次々に、
de ~ en (à) ~ :~から~へ
de ville en ville / 町から町へ
de Lyon à Genève / リヨンからジュネーヴへ
vacarme:(m) 喧騒、大騒ぎ、騒音
assourdissant(e):(形) 耳を聾する、騒々しい;
< assourdir (他) 耳をつんざく、耳を聾する
耳にやかましく響く;
(一時的に) 耳を聞こえなくする、
œil:[ウィユ](m) 目; (複) yeux [ィユー]
allumé(e):(形) (肌、顔などが) 赤くほてった、火のついた;
(目が) 輝いた
forgeait:(半過去3単) < forger (他) (金属を) 鍛える
passionnément:(副) 情熱的に、熱烈に
debout:(副) 立って;(無変化形容詞としても機能する)
étincelles:[エタンセル](f) 火花、火の粉、
étinceler:[エタンスレ](自) 輝く、きらめく