あらかると one day

小さな旅とetc・・・。

傍聞き(かたえぎき) 長岡弘樹 著

2008-12-26 20:42:27 | 読書
 今年最後の読み納め。
「傍聞き」は、初めて聞く言葉だ。話している当人同士より傍らで聞いている人が
例えそれがうその話であっても真実の話に聞こえるそうだ。

 娘を持つ母親でもある刑事が、かつて逮捕したことがある者が、ある事件の容疑者として逮捕される。
その容疑者が面会相手として刑事を指定してくる。
しかし面会の本当の目的は、立会人になる警察官に話を聞かせるためだ。
目的は警察内部でもう犯人がわかっているような話を聞かせて自首を促すためだった。

又、娘のほうは居空き強盗を受けた老女を慰めるためハガキを使って、傍聞きの効果を行っていた。
人間の深層心理をついた作品だ。

これは2008年第61回日本推理作家協会賞短編部門での受賞作品です。
ほかに三篇載っています。

(抄録より)
高齢者の家を狙った空き巣が頻発。犯行のあった時間帯、目の下に大きな傷のある男が目撃されていたことを知った
刑事・啓子は、かつて自分が手錠をかけた男を思い出すが…。
表題作を含む全4話を収録した短編集。

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