妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

認知症ってどんな病気ですか?

2012-11-29 21:22:38 | アルツハイマー型認知症

原の池の日没 8月は写真の枠外ずっと右で午後6時でも西日が強烈だった


  「 認知症ってどんな病気ですか? 」 と患者と出会ったことのない・・・・たとえば

釣り仲間に聞かれたとします。


実際 今までに何回か聞かれたことがある。


私は現在から遡って話します。


私の妻は と 断ってから

まず 何も分からない

何も出来ない

話せない

意思の疎通が出来ない

食事は食べさせてもらう

生活全般 自分で出来る事は一つもない


一言でいえば幼児前期と思ってよいと思う。

しかし 成長することはない。


これがアルツハイマーが重度になった時の症状でアルツハイマー患者は

誰でもいずれここまでたどる。


と、聞かれたならばこう話します。


ついでに 「サポートがあれば いつまでも日常生活がおくれる」 と言われているが

私の知る範囲ではアルツハイマー病に関しては10年前後で全介助 寝たきりなどに

移行してます。


認知症で最も多いアルツハイマー病 重度に進行した患者は相当数居るはずだと思うが

重度の現状は殆どマスコミ等で取り上げられてません。


介護者当人があまり語らなくなった。

介護者は現実を見つめていると愚痴の出る余裕がありません。

患者当人が幼児に戻ってしまったと認めると 「慈しみ」 の心情が強くなって

患者当人の幸せを祈るだけに集注します。


この段階になって ようやくアルツハイマー病は奇跡的にも治ることはないと

諦めの境地にたどり着いたようだ。

私も多くを語らなくなった。

実際この段階の介護者の集まりでも 皆さん多くは語りません。

けれども コミュニケーションは十分取れます。