妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

1年前に書いた記事の感想と今日の思い

2016-03-05 16:07:31 | 介護の回想
 
声も出せない表情でも訴えられない…読み取る方法は?

本日の妻の昼食介助妻はアルツハイマー型認知症で特養に入居しています 要介護5 全介助 12時丁度に施設に到着妻の居るホールに向かうと 30m位手前から車椅...
 

上の枠内は1年前の記事です。

 

アルツハイマー型認知症の妻は4年くらい前から目は瞑ったまま、声は発しない、問いかけに全く反応しない。

たまに分ったかのように少し間をおいて頷くことはあったが、この2年くらいは頷くことは一度もない。

 

左瞼を私が右手のひとさし指で下げて開けると、瞳は正面を向かないし、ピントが合ってない・・・虚ろな瞳です。

 

1年前の記事で車椅子が、左右どちらかに傾いていて、座っているのが苦痛で食べるどころでなかったと記されていた。

声も出せない、手も動かせない、目も開けられないのでは何も訴える方法がない。

どこかに痛みがあっても本人は苦痛の状態のままです。

 

以前、動いたことのない右手を左肩を触るような動きを見せたので、もしかして痒いのかと思い左肩の周りを掻いてやると 「痒かったのだ…」 と言う表情を見せた。

私にはそう感じた。

 

4日前、孫を連れていった時 ばあちゃんは「〇ほ」 (孫の名前)が来たのが分かったと思うか?と、孫に聞いてみた。

分かってないと思うと言った

孫が妻のオデコを触って「ばあちゃん・・・〇穂だよ・・・」と、声をかけた その時だけ私は、いつもと違う妻の表情を見た。

自分が分からない筈はないと思えばそのように私の脳が反応するのかも!

帰りに孫は 「ばあちゃん かわいかった!!」 と言った。

私も妻はいつもと違う穏やかな表情に見えた。

心も久しぶりに穏やかな気分になった