なかなか起きてこない母を起こしに部屋に行くと
ベッドにすっこんで
「今日は、お休み!」という。
「なにが? 何がお休み?」
「起きるのも。デイに行くのも。」
「今日がデイの日ってわかってるじゃん。」
「今日はデイの日かえ?」
「そうだよ。お迎えが来るよ。」
「ごしたいで。今日はいかん!」
(「ごしたい」は方言。「つかれるから」の意)
しばらく、そのままで放っておいて・・・・・
30分後、また母の部屋へ。
「今日はデイの日だよ。さあ、起きてくださいな。」
「迎えが来るかねえ。」
「来るよ。いつも来てくれるじゃん?」
「迎えに来られりゃあ、行かんわけには、いかんよねえ。」
そう言いながら、しぶしぶと着替えた母。
朝食を食べながら、
(汁物が昨晩の残りの松茸のお澄ましだったので)
「今年は松茸が豊作なんだって。
ばあちゃん、昨日は松茸に全く気付かなかったねえ。」
「そうかい? 昨日、でた?」
「でたよ。匂わなかった?
たくさん入れてあげたのに・・・・」
「そうかい・・・・・?」
「おじいちゃんが生きていたら、じっとしていられずに採りに行っていたよねえ。」
「そうだねえ。○○の山では、採れるって言うけどねえ・・・」
(そりゃあ、いつの話よ。)
そんな話で、気持ちを盛り立てて
デイサービスに行ってもらったのでした。
寒くなってきたせいか、
夜明けが遅くなったせいか、
はたまた、認知症が進んでいるせいか、
ときどきこうして
なにもかもが、いやのときがあるようです。
さてさて、
これから何度もあったら、かなわんなあ・・・・・
ベッドにすっこんで
「今日は、お休み!」という。
「なにが? 何がお休み?」
「起きるのも。デイに行くのも。」
「今日がデイの日ってわかってるじゃん。」
「今日はデイの日かえ?」
「そうだよ。お迎えが来るよ。」
「ごしたいで。今日はいかん!」
(「ごしたい」は方言。「つかれるから」の意)
しばらく、そのままで放っておいて・・・・・
30分後、また母の部屋へ。
「今日はデイの日だよ。さあ、起きてくださいな。」
「迎えが来るかねえ。」
「来るよ。いつも来てくれるじゃん?」
「迎えに来られりゃあ、行かんわけには、いかんよねえ。」
そう言いながら、しぶしぶと着替えた母。
朝食を食べながら、
(汁物が昨晩の残りの松茸のお澄ましだったので)
「今年は松茸が豊作なんだって。
ばあちゃん、昨日は松茸に全く気付かなかったねえ。」
「そうかい? 昨日、でた?」
「でたよ。匂わなかった?
たくさん入れてあげたのに・・・・」
「そうかい・・・・・?」
「おじいちゃんが生きていたら、じっとしていられずに採りに行っていたよねえ。」
「そうだねえ。○○の山では、採れるって言うけどねえ・・・」
(そりゃあ、いつの話よ。)
そんな話で、気持ちを盛り立てて
デイサービスに行ってもらったのでした。
寒くなってきたせいか、
夜明けが遅くなったせいか、
はたまた、認知症が進んでいるせいか、
ときどきこうして
なにもかもが、いやのときがあるようです。
さてさて、
これから何度もあったら、かなわんなあ・・・・・