『晴れた日には・・・』

日々の雑感を綴ります。

母とパソコン

2020年01月08日 | 雑感

我が家にパソコンが来たのは

かれこれ二十数年前になります。

長男が高校生になったとき、父が購入してくれました。

デスクトップ型のパソコンで、

画面とキーボードが離れていて、

机一つを占領してしまう大きなもので、

かなり高額なものでした。

 

私はそのころ、ワープロを使って

文書を作成していました。

それを見ていた当時70代後半に入った母が

「私もやってみたい」と、ワープロに触りました。

母のために平仮名入力にしてあげようとも思いましたが

平仮名入力ローマ字入力の変換が面倒に思い

結局、ローマ字入力のままにしましたが、

やはり母は、すぐにはその対応ができませんでした。

 

すると母は、ノートを用意して、

ひらがなをローマ字に変換する書き取りを始めました。

高等小学校しか出ていない母です。

貧乏でその上もらいっ子(養女)で

上の学校に行きたい、などとは言えなかった母でした。

 

大学生になっていた長男が帰省した時

そんな母の姿を見て

「すごいじゃん! ばあちゃん、頑張っててすごいね。」

と言いました。

 

新しもの好きの、好奇心旺盛の母でした。

 

結局、ワープロで文章(手紙)を書くところまでは行きませんでしたが

あのころまで、まだ母は

向上心を持っていました。

 

今 母は、

自分の頭がだんだん軽くなっていくこと、

ずくが無くなっていくこと(面倒くさがること)を嘆きます。

そういうことがわかるようなのです。

 

でもばあちゃん、

私たちは、やる気十分のばあちゃんも知ってるからね。

 

 

 

 

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