二週間ぶりの母は、
前回よりも顔色もよく頭もはっきりしていて元気でした。
なにより、
話す言葉がはっきりしていました。
前回は、どうも滑舌が悪く、
あんまり言葉を発していない(会話がない)のではないか、
と感じました。
昨年末、
いつも、一緒にお茶を飲みながら雑談していた
仲良しのテイさんが、骨折で入院しました。
母のいるユニットは、10名ほどが入居していますが、
その半数は、自室のベッドの上で生活することが多い方たちで
後の半数のうち、
昼間、リビングに集って、会話を楽しむことが出来るのは
どうやら、
最高齢(97歳)のテイさんと、母(94歳)だけのようなのでした。
テイさんがいない間、
母は、言葉を発することもなく、
ただ、ぼ~っとテレビを見ていただけなのかもしれません。
幸い、正月を挟んだので
息子一家や姉たちが訪問してくれて話し相手になってくれたので
幾らか、気も紛れたかもしれませんが・・・・。
そんなテイさんが、退院して、施設に戻っていました。
そして、母と楽し気に話をしていました。
ただ・・・・、テイさん、
すっかり痩せておりまして、行ったときには
一瞬見間違えてしまいました。
「テイさん、痩せちゃったねえ。」と私が言うと
担当の看護師さんが、
「なんかね、一日2食分くらいしか食べなかったんですって。」
と話してくれました。
慣れない場所の慣れない人たちと一緒の食事では
不安の方が先に立って、食欲がわかなかったんだろうな、と
察しがつきました。(母もそうでしたから)
以前は、母よりもはっきりおしゃべりし、
頭もはっきりしていましたのに、
なんだか、全体的に覇気がない、感じでした。
いつも、私が「テイさん、いくつになるんだっけ?」と聞くと
「わし?へえ97になるに。」と答えていましたのに、
それが、すぐには答えられなくなりました。
でも、「テイさんは、大正何年生まれ?」と聞くと
「わし?12年。」と、答えてくれて、
ちょっと安心しました。
顔色もよく、元気そうな母。
痩せてしまったテイさんの写真を撮るのは、
なんだかさびしくて、遠慮しておきました。
下は、骨折して入院する前のテイさんと母。
11月頃の二人です。