「かあさん、お正月に食べた野沢菜漬けが美味しかったから
一緒に送ってほしいんだけど・・・」
正月の帰省の折、
お嫁ちゃんが天ぷら鍋を探している、という話をしていて
我が家で、何かの引き出物で
いただいてあった天ぷら鍋があるから「送りましょう」
と、連絡したら
息子にそう言われました。
結婚したばかりの頃、帰省すると
お嫁ちゃんの味つけに慣れた息子は
すっかり薄味嗜好になっていて
私の作る味噌汁や総菜を「しょっぱいよ。」と
評していたのですが、
最近は、元の味に戻ってきたみたいでした。
しかし、いかんせん「野沢菜漬け(お葉漬け)」です。
お葉漬けは、空気を嫌います。
出したら、なるべく早く食べないと味が変わってしまいます。
嫁いだ姉は、我が家で漬けた漬物を
大きなタッパーに移して自分の家に持っていき食していましたが
「味が変わる」と、母が心配し
姉の家の分を一桶漬けて、ここで漬けてから、
漬物桶ごと、家に持って行ってもらいました。
それが、東京まで送るわけですから、
どうしたものか・・・?と思案しましたが
まあ、とりあえず試しに送ってみましょうと
今日、およそ5回分、を送ることにしました。
届いたら、すぐに冷蔵庫に入れること、
一度出して、食べ残ったものは惜しまずに捨てること
(味が変わって美味しくないから)
などの注意書きも添えて送ってみました。
それにしても・・・・、
息子ももう40歳になります。
私たちがだんだん、
信州人特有の「漬物は無くてはならないもの」
になっていくように
息子も信州人の血を受け継いで
漬物が恋しい年齢になったのかもしれません。
なんだか、うれしいような
ちょっと、こそばゆい気持ちになりました。