まだ、父と母が元気に野菜作りをしていた頃、
3月下旬の今頃になると、
私は、これから畝を立てようとする畑の真ん中で
よく「ナズナ採り」をしました。
すると母が、
「ナズナと一緒に、草も取ってくれらっしやれ。(取ってくれればいいのに)」
と、言いました。
「うん」と返事はするものの、
私には「ナズナ」しか目に入らず、
草取りには全く無頓着だったものです。
それが今、
草取りをしていると、
「ああ、このナズナ、お浸しにすればいいな。」と思うものの
笊に分けるでもなく、
草と一緒にかごに入れ、捨ててしまいます。
ナズナと草がもう、同じように見えてしまうのです(苦笑)
そんな風に草取りをしていると、
ナズナを「旬のもの」と食卓に乗せていた自分が
なんだか、懐かしくなります。
若かったなあ・・・・。
畑の端っこの方から始めた草取りも
今、半分ほど終わりました。
ベランダで、きれいになっていく畑の様子を眺めながら
自分が、すっかり百姓のおばあちゃんになっていくのを実感しています。
オオイヌノフグリも、密集するときれいですよね。
この間、
ホトケノザが一面に生えている植物園がテレビに映って
今や、雑草も花見の対象なのだなあ、と感心しました。