鷺草の葉裏でトンボが羽化した。日が暮れる一斉に虫が鳴き始める。
トンボ羽化
スカシユリ
街の灯
田舎の夏休みは8月16日までだった。
そのころ決まって猿滑が紅い花を散らしはじめた 夏の終わり
百日紅の花筏が古池を彩った。
毎年現生が終わるような寂寥感で最期の日を迎えたものだ
東菊で小さな蝶が蜜を吸っている。
花も蝶も お疲れ気味
鷺草 手抜きしたので密生して花は小ぶり
あの日から78年が過ぎた
周りからあの日を知っている人が消えてゆく
あの日から以後何が変わったのだろう
異次元にいるようでもあり 何も変わったいないようにも思うこともある
泣いている人も 笑っている人も おろおろしている人もいる
その比率は変わっていないとしたら 78年の苦労は何だったの?
色づく山法師
黄色いスカシユリ 花言葉は 偽り
終戦の日の花は百日紅と勝手に決めている