艶を増して紫陽花に ざくろの散り花
桔梗は秋の七草
暖房をつけようかと自問し 灰色の空を見上げて ジャンパーを重ね着する。
梅雨寒は年中行事 ここは災害が少ないだけ良しとしよう
ヘチマ
開花 1号
サボテン類はハットするような花を咲かせるけれど儚い
孔雀サボテン
今年の水無月は晴天に恵まれた。
降っても照っても咲く花は咲き 散る花は散る
沙羅
あやめ祭りという名前に惹かれて地方の小さな水郷を訪ねた。
その折いただいた小さい株が今でも咲いている もう30年は経っている
花菖蒲
スイレン
私も犯人は、第一通報者があることを疑いもなく受け入れていた。
1,2年後 松本市内で開催された演奏会会場に特別なスペースを設けたいとの要請があり、最新の重症者用電動ベッドを会場に運こんだ。
ベッドに横たわったのは、サリン事件のいわれなき被疑者の奥さまである。奥様は猛毒ガスを深く吸い込み その後遺症に全身体の自由を奪われ苦しんでおられた。
音楽を深く愛された奥さまの為に切なる思いで用意されたステージである。
短時間ではあったが演奏が終了したとき 奥さまの虚ろな目が涙に潤んでいたという。
むらさきつゆくさ
普段は忘れているのだけれど30年前の6月、市内の住宅街でサリンが散布され、容疑は第一通報者の男性に向けられた。
散布現場は私の勤務先から200メートルほどの距離だった。
男性は松の木に群がる毛虫を駆除するために、自分で調合した強力な薬剤を散布したらしい。
勤務先では医療機器に関連して科学検査用のガラス器具も扱っていたから、刑事さんが、ガラス器具の納入先、店頭での購買者について聞き取り調査に見えたことを覚えている。
後は容疑者の自供を待つだけと思われていた。
しかし半年後、東京で発生した地下鉄サリン事件により、真相が暴かれた。