昨日の早朝 空襲警報がしじまを貫く
終戦間際の夏休み、アカソの茎を集め乾燥して学校に持参するよう指示された。
兵隊さんの軍服を作る布になるという説明や、落下傘になるという噂も流れ、少国民は暑さも厭わず懸命に集めた。
松の根から松根油なる物を精製して飛行機を飛ばすとか 、山ブドウの青い実から取り出した酒石酸は潜水艦探知機の主要な部品に変わるはずだった。 薄の穂綿は袋に詰められて海軍の救命具に、しかし間もなく戦いは終わった。
72年が経ちビルマの密林の朽葉の下には日本兵の白骨が残っているという。
不戦を誓った国に 警戒警報が鳴り響く現実
アカソの花
実りの秋 米は豊作だと農家の人がつぶやいた 米価に影響するかも?
鷺草の頭部が爆撃機(B-29)の胴体に似る
杞憂が真実になる日