
3年前に蒲刈島を訪ねました。
古き良き時代にタイムスリップしたようでした。
いつかは、清算しなくてはならない「えぐりたい過去」があります。
忘れられたらどんなにすっきりすることか。
えぐりとって、きれいに傷を癒すことができたら良いのですが。
ためらい傷が残る。見るたびに思い出してしまう。
皆さんにもありますか。
今日は、「えぐりたい過去」について、挑戦します。
彼女と一緒にコーヒーを飲んでいました。
「私にも同じことをするの」と聞かれました。
そのまた過去につき合った女性に対するひどい仕打ちを話したあとでした。
なぜそんなことを話したのか。
「するだろうな」と答えました。
ほどなくして、別れました。
思い出しても、汗が噴き出してきます。
一緒になる経済力がない。
将来が見えない。
今思うと、なんでも無いことです。
なんとかやれたはずなのに、格好をつけようとしました。
どうしたら良いのかわかりませんでした。
笑い話のはずが、かさぶたのようにいつまでも忘れられない。
努力が足りなかった。
これが、いつまでも忘れられない過去となる理由です。
申し訳ないと、悔いても戻りません。
それからも、数えきれないほどの失敗を繰り返しています。
生きるだけ失敗をします。どうしてこうなんでしょう。
自分が可愛いのか、辛い過去は遠くに忘れようとします。
ふとしたときに、また現れます。
申し訳ない。と深く反省します。
それしかなかったと思えるほど、図々しく生きたい。
いや図々しいを通り越して生きています。
努力が足りないことは、あとになってから心の痛みとなって苦しみます。
一人だけで裁判をします。時効はありません。逃げおおせてもいません。
ただ生きているだけです。
失敗を糧に、次こそはと努力しました。
そしてまた失敗をする。きりがありません。
ずるくなったのか、鈍くなったのか、前ほどの深い傷にはならなくなりました。
笑い話にするしかありません。
いつかは、えぐらないといけないと思っています。
笑えない話として、えぐってみたいと考えています。
冬迎え もずが枯れ木に 獲物さす
2016年3月21日