昭和記念公園で見た青木です。
世の中には、ひと言多い人がいます。
私もそのクチです。
面接試験を受けに行って、面接官を説教するような奴のことです。
俺より年下の作家が書いた小説なんか読む気になれないよ。
年下の医者の言うことなんか聞けないよ。
これは、先輩の口癖です。
先輩は、芥川賞の選考委員にはなれません。
誰が苦労するかと言えば、
周りの人です。
第一は、奥さんです。
熟年離婚の候補者です。
俺のことじゃないと思っていますか。
私は、この一言でずいぶんと危ない目にも合ってきたし、
ごくごく稀なケースですが友達ができました。
ここでやめて置けば良いものを、ああ言っちゃった。
言ったからには引っ込みがつきません。
あとは揉みあうなり、殴られるなりとなります。
とどの詰まりは、離婚届にやむなく判子を押すことになります。
申し訳ないが、一呼吸も二呼吸も遅れます。
いやもう、蓋なんかしちゃったりします。
俺はてこでも動かねえ。馬鹿野郎となります。
これは、もう必然のことです。
端で見てると、これは面白いのです。
もっと言っちゃえとなります。
ついでに、もう一言。
祭りのあとの脱力感の朝を迎えます。
ひと言多い御人、ケロッと忘れています。
そんなこと気にしてちゃ、関西では生きていけません。
すぐにぺちゃんこになってしまいます。
ボケと突っ込みの連発ですから。
これが、粋です。
冗談もわからんやっちゃとなります。
ひと言多い人は、世渡りが下手です。
誰も押し上げたりしてくれません。
万年平社員か社長です。
なにしろ、見えてしまいます。
ぽろっと出ちゃいます。
ありゃりゃ。
奥さん、あんたの好きな人、こんな人ちゃいまっか。
青木さん エーオキーと呼ばれ 誰のこと
2016年3月6日