タイトルは、「無言で語る女」です。
おっ「家内」(おっかない)です。
「あの人、最近みかけないね」
「病気じゃない」
病院の待合室での、老人たちの会話です。
胆管がんで、抗がん剤治療を続けることになったよ。当分、ゴルフができなくなった。
と先輩の友人から連絡があった。あーあ、あと二人になったな。
その二人からも連絡が来ない。
先輩は、二人とも病気じゃないかと心配して連絡ができない。
そんな話を私にした。
先輩、向こうも同じこと考えてるから、「生きてるよ」と電話した方がよいですよ。
と勧めた。
今日のテーマは、「平常心」です。
美人も3日で飽きる。ぶすは3日で慣れる。
とは言うものの、若いころは美人の前でたじたじでした。
どうして、うろたえるのか。
自分を過少評価していたのでしょう。
自分より背が高くなり、いっぱしに議論もできる。
にらみつけられると、「なにを、こいつ生意気な」と殴る真似をする。
自分を過大評価しています。
いつまでも、子どもは大人の言いなりにはならない。
息子が、昔の自分に重なる。
私は、「平常心」を保つために、ルーチンワーク(炊事、洗濯と掃除)をする。
昨日できたことが、今日もできるとは限らない。
ああ、今日もなんとかできたと安心する。
平常心を失う。
怒ったり、恥じたりする場面だけとは限らない。
辛かったり、落ち込んだ時も同様です。
リストカットの真似事で済めばよいが、それ以上のことも頭をかすめます。
借金取りが毎晩帰りを待っている。
近所でも噂になってるようだ。
こんな時どうするの。
とりあえず、夜逃げをするか。借金取りさんごめんなさい。
これでいいんじゃない。とりあえずは命をつなぐ。
夜逃げ先で、これからのことを考える。
一生懸命やって、運が良ければ返せる日も来るはずです。
返したことが信用となり、また一から出直せるかもしれない。
平常心は、咄嗟の時の助け舟です。
下ばかり向いているのをやめて、少しだけ上を見る。
こんなちっぽけなことでと感じるだろう。
これまでも何とか切り抜けたと思い返すはずです。
案外、口下手で良いのです。
言葉より先に、考えてしまう。うまく言えるかな。わかってもらえるかな。
この一拍が、人生を支える平常心になるのです。
ああ、余計なこと(悪口や泣き言)を言わなくて済んだ。
話を待っている人には、笑顔と映ることだろう。
ぎっくりが あんま後先 羽生えた
2020年2月2日
<<あとがき>>
沈黙のバトルが続きます。
「ありがとう」の一言が、腐れ縁の錆を落としてくれます。
思い返せば、「頼むから、一緒になってくれ」と薄氷を踏む想いだった。
ツルースリーパーのようになったおっぱいも可愛いもんです。
(筆者)