
ふわふわからぴょんと生まれる。絵のタイトルです。
見つけてしまっても、さらに深く知ることで優しくなれる。
向田邦子さんは、人の機微についてとらえることが上手だった。
大石静香さんは、優れた脚本の「向田邦子賞」の審査委員である。
常識の向こうにある真実を著している作品を探すと言われた。
向田和子さんは、姉邦子さんは観察力が優れていたと言われた。
今日のタイトルは、「観察」です。
友人の孫たちもカフェにやってきた。
お絵かきがしたいと言う。
出来上がった人の絵を見せてもらった。
以前の絵は、どこかが長かったり短かったりでバランスが悪かった。
今回の絵は、人間を等身大にバランスよくとらえていた。
ずいぶん上手になったね。子供たちは、むふふ。
額に入れて、カフェに飾ることにした。5人目の作家コーナーができる。
私の似顔絵コーナーを一つ譲ることにしよう。
先輩は、読む小説が減ったと嘆かれる。
目が悪いのか根気が続かないのかと、想いを尋ねた。
先輩は何も言われない。
そうか、先輩は自分より年長の作家の作品しか読まないと言われた。
同じく、先輩より年長の医者のいうことしか聞かないとも言われた。
胃がんを患った時、かかりつけの老医者に執刀を頼んでいた。
ある日、看護婦さんに「本気でお願いするの。亡くなっている方がたくさんおられるのよ」と
先輩に忠告した。
先輩は、大きな大学病院に移った。
あの人は、居酒屋でよく飲んでいるね。
飲食店のおかみさんである。
どうやら、旦那とはうまく行ってないらしい。同年代の恋人がいると言う。
おかみさんより年下じゃないと、私は友人に聞いた。
年なんて関係ないと答えてくれた。
誰だって浮気心はあると妻が言う。
私は、どきっとする。
いつか捨てられる。
言葉の端々、なんでもない行動の一つひとつ。
真実が隠されている。
時空を経て、つなぎ合わせると見えてくる。
嘘をつく時、空咳をする。
知った時の空しい気持ち。
優しい気持ちになれる。
向田邦子の小説が読みたくなった。
ちびたんの キャベツ根っこ でかかった
2021年1月26日