
絵のタイトルは、「堂々と」です。
堂々と生きたい。
今日のタイトルは、「昔からこうだった(Part3)」です。
森の下草を刈った。庭の続きのように見えるようになった。
では、数日前はどうだったか。森の奥まで見ることはできなかった。
それだけの記憶しかない。
「昔からこうだった」は受け継がれる。常に誰かが努力し、多くの人が関与している。
大手企業に勤め、成果を残したスーパーマンが、町を活性化することがあります。
劇的な変動に皆が感動する。でも続かない。その人ではないからです。
Know-howを継承する取り組みが求められます。
皆が参加する体制がなければなりません。
今回のコロナで、大きな国立病院でも初めてのことばかりでした。
病院が、医師が、看護師が、周りのスタッフが、「自分にできることは何か」と一番に考えた。
外来診療をストップし、手術がなくなった外科の医師が清掃員に替わって掃除をしていました。
自分が感染源になるんじゃないかと、看護師は常に恐怖と戦いながら、子どもを保育園に預け、
一人でも多くの重症患者を生き返らせようと努力した。
代わりの看護師を育てながら、チームはどんどん強く風通しがよいものになっていった。
だから、劇的な成果が見えなくてもよい。
日々、進化すればよい。
石川佳純さんが、5年ぶりに5度目の卓球全日本チャンピオンになった。
相手の弱点を見極め、失敗を恐れない果敢な挑戦が生んだ結果でしょう。
私達は、結果を求めようと急ぎすぎます。
結果はあとからついてくる。
村人が、旅人がこよなく愛する散歩道ができるのです。
木を伐って 見える景色に 花が咲く
2021年1月30日
<<あとがき>>
私は、「昔からこうだった」というフレーズが好きです。
過去書いた「昔からこうだった」に興味がある方は、ハイライトを押して読んでください。
2018年10月2日投稿記事「昔からこうだった(Part2)」では、
「プロジェクトを仕上げた時、
新しい施設が導入されたわけですから、なんとなく違和感があるはずです。
それがない。「昔からこうだった」と感じていただくまでの短い時間。
便利になった。そして、昔を思い出せないくらい馴染んでしまう。
最新のロボットを入れたとしても、ロボットの前後に在庫の山は現れない。
部分最適ではない証拠です。
常に全体最適を目指して仕事をしてきました。」
と書いています。
2017年5月26日投稿記事「昔からこうだった」では、
「地域おこしで必要な考え方が、「昔からこうだった」です。
部分最適の地域おこしでは、「昔はこうだった」となります。
「昔からこうだった」は、全体最適に近い考えで、
緩やかな改善の積み重ねとなります。」
多くの人が、「昔からこうだった」と言える地域は、将来も元気です。
(筆者)