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さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ゼニアオイ

2014-06-05 22:21:58 | 草花

*2014年6月4日撮影

 たいていはよそのお庭に咲いているのですが、道ばたや川原や野原にも咲いています。
 ゼニアオイという美しくない名前ですが、花ははっとするような美しさがあります。
 地中海沿岸が原産という帰化植物ですが、入ってきたのは江戸時代で、観賞用に好まれてきました。





*2014年6月3日撮影

 野原に野生化しているゼニアオイも、もとはどこかのお宅で愛でられていたものが種を運ばれて広がったのでしょう。
 きわめて強い生命力があって、かなりの逆境のなかでも生き延びるそうです。

 アオイ科の植物というのはたいへん種類が多く、ハイビスカスやムクゲなど、食用のオクラなども含むようです。
 またアオイと名のつく植物はさらに多く、アオイ科ではないものが多数あると言います。
 徳川家の三つ葉葵は、フタバアオイという植物の葉をデザインしたものですが、フタバアオイはウマノスズクサ科の植物です。

 会津若松市の花、タチアオイはゼニアオイと同じくアオイ科の花です。

ハクセキレイ(幼鳥)

2014-06-04 22:27:31 | 

*2014年6月4日撮影

 小鳥たちは繁殖期で子育ての時期です。
 スズメやツバメなど子供たちを引き連れて一家で飛び回っている姿を見ることもあります。
 今日は一人でいるハクセキレイの子供に出会いました。巣立ちをしたばかりのハクセキレイのようです。
 自分で餌をさがして食べようとしているようでした。
 あまり警戒心がないのか、逃げないで私の目の前を歩いています。





*2014年6月4日撮影

 ハクセキレイは水辺の鳥ということになっていますが、街の中でも普通に見かけます。
 街の中でもそれなりに水の流れる排水溝などの水路があるせいでしょうか。
 ハクセキレイの子供がこちらに向かって歩いてきます。
 なんとなく楽しそうです。





*2014年6月4日撮影

 ハクセキレイに限らずセキレイ類は歩くのがとても速いと思います。
 この子もやっぱり歩くのは速くて、追いかけるのが大変でした。
 向こうへ向かって、体を振りながら歩いていってしまいました。
 これから大人になって、冬を生き延びて、来年子供を育てる。
 頑張って、楽しく生きて、と願うのみです。

カキツバタ

2014-06-03 22:16:58 | 草花

*2014年6月3日撮影

 水辺に咲いているカキツバタを見ると、はっとするような瑞々しさがあります。
 毎日の暑さのなかで、この青紫の花の色はきりっとした涼しさを感じさせてくれるので不思議です。
 
 よくアヤメ、カキツバタ、ハナショウブの見分け方が話題になりますが、ごく簡便に言うと次のようです。
 外側の大きい花弁の基部に網目模様があるのがアヤメ、白い筋があるのがカキツバタ、黄色い筋があるのがハナショウブというわけです。
 特にハナショウブは様々な色の花があるのですが、どれも花弁の基部が黄色いとされています。
 ジャーマンアイリスとかイチハツとか、ほかの種類の花には該当しませんので念のため。





*2014年5月29日撮影

 カキツバタという名前は「書き付け花」の変化したものというのが一般的な説です。
 書き付けとはこすりつけて染めることを言い、カキツバタの花の汁を布にこすりつけて染める行事が昔あったのだそうです。
 ただカキツケハナがカキツハタ(むかしは清音だったそうです)に変化するのは不自然とする見方もあって、語源はよくわからないようです。
 漢字表記の「杜若」「燕子花」は、それぞれ違う花の名前で、誤用とはいえなぜカキツバタにあてはめられたのか不明です。





*2014年6月3日撮影

 きょうはもう一枚おまけです。
 ニホンカワトンボの雄の、翅が赤くなるタイプの成熟した姿です。
 夢のように美しいというのは言い過ぎでしょうか。
 私はこれ以上に美しいトンボを知りません。
 翅の色の赤みが濃くなって、体には白粉を吹いて輝いています。

キビタキ

2014-06-02 22:46:49 | 

*2014年6月2日撮影

 今日も真夏のような暑い一日でした。
 猛暑の中木陰で一休みしていると、キビタキがやってきました。
 眉が黄色くて喉から胸にかけてオレンジ色、背中も黄色い美しい鳥。
 夏鳥として、繁殖のために南のほうからやってきます。





*2014年6月2日撮影

 このキビタキは羽の白い部分がとても目立ちますが、羽の後ろの方が褐色でまだ若いキビタキであることを示しているようです。
 図鑑などの説明によると、昨年生まれた若鳥が今年の春一回目の換羽をして夏羽になった状態とのこと。
 成鳥になるにはもう少し時間がかかるのです。

 美しい雄に比べて雌は地味な色をしていますが、写真を撮るには至っていません。

スズメノチャヒキ

2014-06-01 22:50:40 | 草花

*2014年6月1日撮影

 雑草の中の雑草、イネ科の植物はみな同じように見えてなかなか名前を特定できないもの。
 見た目が他と明らかに違うものから覚えていきたいと思って、独特の姿をした草を撮影しました。
 穂の姿がカラスムギに似ているような気がしましたが、同類のスズメのチャヒキだということが分かりました。
 チャヒキというのはカラスムギの別名で、小さいチャヒキという意味のスズメノチャヒキだそうです。





*2014年5月31日撮影

 チャヒキは「茶挽き」で臼(うす)で茶葉を挽くことをさします。
 カラスムギは穂の先に長い芒(のぎ)がありますが、この芒は水分を含むと回転する性質があります。
 この動きによって地上に落ちた種自体が回転し、効率よく地中に入るのだと言われています。
 芒によるカラスムギの種の動きを、茶挽きの臼の動きに例えたと考えられます。





*2014年5月31日撮影

 ◯◯のチャヒキという名の植物はいろいろあるのですが、みなカラスムギに似ているということから名付けられています。
 カラスムギがチャヒキ類の親分というわけです。
 カラスムギというのは食用にならないという意味をこめてカラス用の麦というのですが、じつはカラスムギも食用になるのだそうです。
 カラスムギを品種改良したのがオートミールをつくるエンバク(燕麦)で、マカラスムギとも言われます。
 スズメノチャヒキはもちろん食用にはなりません。