地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

人生「感」が変わる旅? 2

2009年07月20日 | Weblog
夕飯まで時間があるので、まずは足湯に入りにいきましょう。


余談ですが、仙酔島の宿には時計がなく、テレビや新聞もありません。
「腕時計も外して、ゆったりとした時間をお過ごし下さい」という触れ込みなのですが、その割には、

「夕食は6時半からでございます」
「江戸風呂の受け付けは5時半まででございます」
「朝食は7時からでございます」

という時間設定の嵐はいかがなものか。
現実問題として、ちゃんと時間を区切らないと運営できないんだから、どうせならアンティークな時計を部屋に設置するなど、別のアプローチが欲しかったです。
同僚のSさんは「夕食の時間になると鐘を鳴らすとかすればいいのに」と言ってました。
それもまた趣があっていいかも知れませんね!


さて、フロントで仙酔島の地図をもらったのでそれを頼りに五色の湯を目指すのですが、最初に歩いてみた海岸沿いの道は途中から通行止め。
少し引き返してショートカットを選択したところ、これがかなり急な山道で…。
私だけならいいんですけど、母を連れていたのでかなり大変でした。
もう1本、遠回りすればもっとゆるやかな道がありました。

ここでも苦情で申し訳ないんですけど、フロントの方もうちょっと丁寧に教えて頂けませんかね?
地図を指さしながら「ここが当宿で、ここが五色の湯です。ここから歩いて20分程度です」という説明だけだったのですが、どのルートを通ればいいかなども言って欲しかったです。

あと、福山市にお金がなくて整備が追いつかないのか、それともできるだけ自然なままの景観を残そうとしているのか分かりませんが、標識がほとんどありません。
仙酔島には七福神のうち六福神までいらっしゃるそうで、地図のあちこちに「寿老人」とか「毘沙門天」とか書いてあるのですが、別に該当する場所に銅像があるとか、ちょっとした看板があるわけでもないので歩いていてもまったく分かりません。

「浦島太郎の浜」というのもあるのですが、やはり何の標識もないので具体的にどのあたりなのかよく分からず、宿の方からも特に説明はありませんでした。
神様が鎮座されている島だったり、伝説が語られている島だということをプロモーションしてるのかしてないのか、良く分からない状況です。


苦情が長くなりましたが、急な山道をヒイヒイ言いながらようやく五色の湯にたどり着きました。
地図では「五色の湯」と書かれているのですが、たどり着いた小屋の看板には「美人湯」と書かれており、ここが目指していた場所なのかどうか一瞬わかりませんでした。(あ、クレームまだ続く?)

ちなみに五色の湯の由来ですが、このあたりに五色岩という岩がございまして、仙酔島のPR文書によりますと、「仏教の基となったインド聖典ヴェーダによると、五色の地を訪れる者は苦しみから解放され、幸せへと導かれると云われています」だそうで、世界55ヵ所のうち、日本では唯一ここにしかないという触れ込みです。

だけど途中から海岸線が通行止めになっているため、五色の岩が見えるところまで行けず。
そしてこの通行止めは「2004年9月の台風による土砂崩れのため封鎖中」なのですが、もうかれこれ5年も経つのにまだ整備されませんか?!
福山市お金ないんですか?!


えーっと、五色の湯に話を戻します。
仙酔島では温泉は出ないので、ここでは海水を使っています。
5つの足湯があり、それぞれにこの五色の石が敷き詰められており、それぞれの色(赤・白・黒・青・黄)に対して心・腎・肺など効果がある部位が書かれています。
自分が弱い部分の色からスタートして、その後は順番に従って5色を制覇します。







不思議なのは、各色とも同じぐらいの温度の海水が注がれているのに、下に敷き詰めた石の色が違うだけでお湯の温度が違っています。
黒が一番暑かったです。



足湯は大変気持ちいいのですが、小屋の中めちゃめちゃ暑くて汗だくになって化粧も日焼け止めもはがれおちるし、蚊には刺されるしで結構大変です。
もうちょっと涼しい季節に来た方がいいのでしょうか。(冬は逆に寒すぎると思います。)
かなりぐったり↓




この時期、お客さんがとても少ないので足湯も貸切状態。
山の中を歩いていても人に出会わず(それが結構不安になったりもするんですが)、野生のタヌキさんたちがちょろちょろ姿を現します。
あと、カニさんがたくさん歩いています。



山歩きと足湯小屋の暑さでかなりぐったりしてしまったので、今日は江戸風呂には入らず夕食までゆっくりすることにしました。
たっぷりかいた汗を、宿の大浴場で流しましょう。
大浴場は海が見えて気持ち良かったです。(ただし、やはり温泉ではない。)


さて、待ちに待った夕食は宿から徒歩5分のところにある「洗心の間」というところにて。


ここも建物自体と周りの雰囲気はいいのですが、実は屋根がイマイチ…。
(昔の名残で海水浴場みたいなテントっぽい屋根。)



お料理は野菜づくしの会席です。





野菜のお鍋は出汁がとってもおいしかったです。
あと、左奥に見えるお豆腐、めちゃめちゃおいしいです



ここは塩もとてもおいしいので、お豆腐はお鍋に入れず冷奴で塩をつけて頂きました。
なにもつけなくても十分おいしいです。


ご飯は小豆入りの雑穀ごはん。
お櫃に入って出てくるので、最初はご飯をそのまま楽しんで、最後はお鍋に入れて雑炊に。



デザートはヨモギ餅と抹茶のパンケーキ。
美味。



食後は若女将とスタッフが和太鼓を披露してくれます。
お客様の新たな出発を願ってということです。
なかなか見事でした。






お腹いっぱいになって部屋まで戻りましたが、な~んにもすることがなくて恐ろしく暇です。
1階ロビー横に図書スペースもあるし、自分で持って行った本もあるのですが、体が疲れているので読む気がしません。
外は真っ暗闇で散歩もできないし。

母親は早々と8時半に寝床につきました。はやっ


つづく