地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

日本demoサムゲタン!

2009年09月20日 | Weblog
ベトナムでは市場ですぐに丸のままの鶏が手に入るのでサムゲタンも作りやすいのですが、日本では手に入れにくいので、最近は骨付きもも肉などを使った「サムゲタンもどき」を作っておりました。

とある週末、ふーちゃんが遊びに来るのでリクエストに応えて「サムゲタンもどき」を作ろうと準備していたところ、叔父から思いがけないニュースが飛び込んできました。

「サムゲタン用の、手に入ったで。」

おおっ!なんという素晴らしいタイミング
実は従弟の友達が鶏肉屋をやっているらしく、今度サムゲタン用の鶏を入荷してくれると言っていたのですが、まさかこのタイミングとは


待つこと数時間、仕事帰りの従弟が鶏屋の息子を伴って持ってきてくれました。
「サムゲタン用に小振りのもの」と言ってたにも関わらず、持ってきてくれた鶏は2kg以上もある巨大なもの。

ま、しょうがないか。


早速調理開始です。
まずは届いた鶏の中も外も荒塩をつけてしっかりと洗います。





ベトナム生活を乗り切った私でも、はっきり言って気持ち悪いです。
鶏の体を洗っていると、子供の体を洗っているかのような妙な感覚をおぼえます。

でもこうやって自然の恵みの命を頂いていると思って感謝しながら食べるのです。

これ、絶対子供の教育にいいわ。
子供が産まれたら絶対サムゲタン作らせるわ!



そして材料。
もち米、ナツメ、松の実、クコの実、栗、ニンニク、ショウガ、長ネギ、それから高麗ニンジンが高価で手に入らないので、ゴボウで代用。





材料を鶏さんのお腹にギュウギュウ詰めていきます。





本来、足をクロスさせて止めるのですが、体が大きいために足が周りません。
なので足はそのままに、お腹を竹串で止めます。
鶏の皮って意外と固いことを発見。
竹串を刺すのが結構大変でした。





鶏の体が大きいので、圧力なべに押し込んでようやくギリギリ入るぐらい。
長ネギはお腹には入れず、鍋の中で臭み消しとして。





沸騰してから30分ぐらい弱火で煮込むと、もう火が通っています。
圧力なべバンザイ!




食べるのは翌日なので、翌日の加熱用にウー・ウェン・パンに移しました。
本当は土鍋にでも入れようと思っていたのですが、鶏があまりにデカイので入りきらず、ドーム型の蓋つきの中華鍋しかチョイスがなかったのです。




何かのサイトで「鍋に入れた薬味は灰汁を吸ってるので捨てるべし」と書いてあったので、もったいないけど捨てました。


う~ん、煮込めば煮込むほどおいしそう。





翌日やってきたふーちゃんは、思いがけず(ほぼ)本格的なサムゲタンを「おいしい、おいしい」と喜んでくれ、2回もおかわりしてくれました~。

あまった汁にさらにもち米を投入して炊くと、鶏おこわの様になってこれまた美味でございました


次はもっと小振りの鶏の仕入れをおねがいしま~す。

犬鳴山ハイキング

2009年09月20日 | Weblog
ダイエットを兼ねた夏のお散歩企画第2弾with職場のSさんです。
(第1弾は昨年の三重県の赤目渓谷です。)

今年の行先は、大阪府の南のほう、泉佐野市というところにある犬鳴山(いぬなきやま・いぬなきさん)。
関空の近くと言うとある程度場所をイメージして頂けるでしょうか。


犬鳴山は修験道のある霊山です。





えー、まずはじめに名前の由来を。
昔々、ある猟師が犬を連れて山に入り、鹿を狙っておりました。
もうちょっとで鹿を仕留めるところだったのに、連れの犬が吠えたてたために取り逃がしてしまった猟師は、怒って犬の首に切りつけました。
が、実は犬が吠えた理由は、近くにある大樹に猟師を狙う大蛇がいたからなのでした。
切られながらも犬はその大蛇にかみつき、主を難から救ったのでした。
犬の忠誠心に感動した猟師は、犬を手厚く葬り、自分は僧となって寺に入り、一生愛犬の菩提を弔ったということです。



犬鳴山にはとてもかわいい仏像がたくさんあるので、マニアの心をくすぐるかと思います。











写真では見えにくいですが、これが義犬の墓でございます。







他にも滝や七福神、巨大な不動明王などバラエティに富んだ見どころあり。











犬鳴山には七つの滝があり、お寺の名前は七瀧宝寺と言います。
また、日本の多くの場所で見られるように、仏教と神道が混在しています。
なので七福神がいたり、不動明王がいたり。







ここは靴をぬいで石の上を歩くのですが、よく見ると「五十一番」などと書かれており、どうやらここを辿ると八十八か所詣りをしたのと同じことになるようです。





さらにここは修験場でもありますので、山伏の格好をした人がちらほらいましたが、どうも会話を聞いてるとノリが軽いような…。
どっちかというと落語家みたいな感じなんですけど。


さて、私たちが行った日は、ラッキーにもとある家族がそろって滝行を受けているところに遭遇。







まずは家族を代表してお父さんが滝に挑みます。




が、がんばれ~、お父さん




滝のそばにいるだけで空気がヒンヤリしていましたから、水は冷たいはず…。


その後、修験者とおぼしきおじさんが、念仏を唱えながら文字を切っていました。






お父さんが終わると続いて家族のメンバーの男性たちが挑んでいましたが、女性陣も挑んだかは不明。

家族の大願は成就したでしょうか。



本堂までの道は思ったほど険しくもなく、楽々辿りついてしまいました。
運動をしに来た身としては、ちょっと物足りない感じではあります。

が、しかし、周りを見渡すとお寺に来る参拝客(しかも車で来ている)ばかりで、その先のハイキングコースに行く人は誰もいません。
Sさんと途中まで山道を登ってみましたが、あまりに人がおらず怖いのですぐに引き返してきてしまいました。
先に展望台があるらしいので、そこぐらいまでは行ってみたかったのですが、人気のない山というのも危険ですからねえ。


山を下ってから、犬鳴山温泉センターにて昼食をとり、温泉につかって体の疲れを癒してから無事帰宅しました~。
温泉と言ってもわりと狭いお風呂場だったので、ゆったりとはできませんが、お湯は紛れもない温泉のため、あったまりました~。


次の行先は、これまた霊峰、高野山です!