地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

狂言とイタリア仮面劇

2009年12月13日 | Weblog



みんぱく(国立民族学博物館)内に置いてあったイベント冊子に載っていたこの公演、ちょっとマニアックっぽいかなと思いましたが、面白そうなのでチケット買いました。

狂言は喜劇なので能に比べてより分かりやすく面白いとは思いますが、やっぱり興味ある人ってあんまりいないよな~と思って1枚だけチケットを買ったのですが、なんともう1枚招待券がついてきました!

なので先日落語デビューを果たしたNさん(知り合いにNさんが多いので、今後はまりりんさんに呼び方変更)を誘って行ってきました。

山本能楽堂って、うちからさほど遠くもないけど、行ったことなかったです。
小学校か中学校から能の鑑賞に行ったのは、あれは大槻能楽堂だったのかなあ?

現地に行ってみると、普通の家っぽいところでびっくり。
玄関もせまいのでお客さんの入退場に結構時間がかかってしまいます。(もちろん靴脱ぐから。)

民家っぽい建物の中にすっぽりと屋根つきの能舞台が収まっているのも、何やら不思議な感覚でしたが、狭いだけに間近で見られるのは良いと思います。


結論から言うと、とってもおもしろかったです!
最初に能の公演1本、次にイタリア仮面劇1本、最後に能とイタリア仮面劇のコラボ作品1本です。

イタリアから来たアンジェロ・クロッティさん、かなりコミカルな演技でした。
言葉が通じなくてもパントマイム的な身振り手振りでコメディは表現できるものです。
例えるならミスター・ビーンみたいな感じ?(違うか)

それにしても同じ庶民的な喜劇でも、イタリアと日本ではずいぶんと表現方法が違うものだなと思います。
やはり狂言は日本独特の世界を醸し出しています。
仮面劇の方は、サーカスに出てくるクラウン的な演技。

最後の「TONTO 盗人」というコラボ作品では、仮面をかぶった素人っぽい人たち(子供含む)が登場したのですが、終わってからの紹介でアンジェロさんが開催したワークショップの生徒さん達だそうです。
世の中にはマニアックな人たちがまだまだたくさんいますね~。

落語とはまた違った笑いを体験できて、楽しかったです。
また機会があれば狂言を鑑賞したいと思います。


余談なんですが、演目が始まる前に狂言とイタリア仮面劇それぞれの説明があったのですが…。

狂言の方は、狂言師小笠原匡さんによるお面の説明など、さくっと15分程度で終わったのですが、アンジェロおじさんによるイタリア仮面劇の説明が長いのなんのって…。

お面、15個ぐらい持ってきてて、1個1個説明長い…。
通訳込みで45分ぐらい説明だったんじゃないでしょうか。
最初は物珍しいのと、わざわざイタリアから来られてる俳優さんに敬意を表して真剣に聞いていましたが、だんだん疲れてきて、そのうち不機嫌になってきました、私。
ふと隣を見れば、まりりん寝てるし。。。(私もちょっと寝たけど)

会場は座布団席と、背もたれのない椅子席なので、長時間座ってると相当疲れるんです。
なのに面白くないレクチャーが延々と…。
だんだん会場の空気もダレてきて、お客さんの疲れも見えてきます。
そんなことより早く公演はじめてよ~とだれもが思っていたはず。

空気読めよ、アンジェロ!

おまけにまりりんと私は、会場へ来る前にドデカ盛りの海鮮丼を食べてきたせいか、喉も乾いています。
もうちょっと普通の劇場っぽいのを想像してたので、休憩時間に飲み物買ったりできるのかと思っていましたが、普通の家やし…。
自動販売機とかないし…。
まるで拷問でした。

疲れと眠気が限界に達して来た私は、なんとか紛らわすためにアンケート用紙に「イタリア仮面劇の説明長すぎます」とか「お客さん疲れてます」とか散々書いちゃいました。
もちろん公演後は、「狂言も仮面劇もとてもよかったです」とコメントを付け加えましたけどね。

今回の公演が成功だったので、来年もコラボ公演をやりたいそうです。
アンジェロおじさんの前説がもっと短くなったらもう1回見たいで~す。

ちなみに去年は文楽と狂言のコラボだったそうで、そっちの方が見たかった

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