『アエネアス殿。よくぞ勝利された。心から祝福申し上げる。』
『領主殿。ありがとうございます。』
二人は、しっかりと手を握り合っていた。周囲の者たちも、この場面を目の当たりにして感動した。感動は言葉を失わせていた。沈黙の時は終わり、側近の一人が席をすすめた。席についたエノゼリアスは、アエネアスに問いかけてきた。
『アエネアス、あの砦に、そこもと達が入られるのか。』
話は、即刻、核心に触れてきた。
『そのことについて、領主にご相談申し上げることが、本日の重要な用件なのです。申し遅れましたが、今日、こちらへ同道した者達ですが、こちらが隊長のオキテス、こちらがエノスの浜の浜頭のトリタスです。トリタスの場合は、私が領主と話し合ったことの証人役です。』 と話を区切った。
『早速ですが、ご質問の件について、相談申し上げます。私達は、あの砦に入砦の意志を持っておりません。エノゼリアス領主殿に収砦いただきたいと思っております。その上で私達は、浜に近い箇所を選んで、小さな砦を築く了承をいただきたいと思っております。』
『領主殿。ありがとうございます。』
二人は、しっかりと手を握り合っていた。周囲の者たちも、この場面を目の当たりにして感動した。感動は言葉を失わせていた。沈黙の時は終わり、側近の一人が席をすすめた。席についたエノゼリアスは、アエネアスに問いかけてきた。
『アエネアス、あの砦に、そこもと達が入られるのか。』
話は、即刻、核心に触れてきた。
『そのことについて、領主にご相談申し上げることが、本日の重要な用件なのです。申し遅れましたが、今日、こちらへ同道した者達ですが、こちらが隊長のオキテス、こちらがエノスの浜の浜頭のトリタスです。トリタスの場合は、私が領主と話し合ったことの証人役です。』 と話を区切った。
『早速ですが、ご質問の件について、相談申し上げます。私達は、あの砦に入砦の意志を持っておりません。エノゼリアス領主殿に収砦いただきたいと思っております。その上で私達は、浜に近い箇所を選んで、小さな砦を築く了承をいただきたいと思っております。』
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