『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

『トロイからの落人』  FUGITIVES FROM TROY   第7章  築砦  1488

2019-03-06 07:11:20 | 使命は建国。見える未来、消える恐怖。
 パリヌルスとオキテス、二人は、広範囲にわたって検討していく、そして、計画におとしこんでいく。
 それに基づいて12月の建造計画が出来あがる。
 暦なしの1月期の建造計画については、12月度の営業成果を推測して、キドニア集散所への引き渡し納入の新々艇1艇を加えて立案する。
 出来あがった計画に二人が見入る。
 『おう、オキテス、これで12月前半までに為すべき計画の出来あがりだ。統領と軍団長には、お前が上申して了承をもらうことだ』
 『おう、了解!俺から、これらの始終を話す。実行者は俺であるからな。この計画ができたのは、お前がいるからこそ出来あがった計画であり、段取りである。礼を言う』
 二人の作業が終わる、パリヌルスは、自分の持ち場へと向かう、オキテスは、アエネアスとイリオネスのいる会所へと歩を向ける。
 オキテスは、統領と軍団長に、明日、キドニアの集散所に行く旨を伝える。
 集散所あてに伝える用件について話し、それらの対処についても伝える内容を説明する。なお、関係筋への連絡を集散所方の飛脚便を使って行うことを伝える。
 アエネアスが口を開く。
 『おう、オキテス、聞くところによればだが、お前がやっている業務に大変が付きまとう、その大変に憶することなく勇断を持って遂行してくれ』
 話し方がイリオネスに代わる。
 『業務遂行の件、納得した。俺らに対して要請事項があれば言ってくれ。季節も冬季に向かっている、気配りを充分にして諸事にあたること。安全無事を第一義に考えて活動してくれ』
 『解りました。安全第一、脚下照顧で業務を遂行します』
 オキテスが話し合いを終えて立ちあがる、浜が業務終了の頃合いになっている、オロンテスが帰ってくる、オキテスとオロンテス、二人は明日のことを打ち合わせる。
 宵のとばりが浜をつつんだ。
 
 事態が展開していく、業務にたづさわる者らが懸命に励む、難易度の高い業務をクリアしていく、展開する業務が進展する。
 月があらたまり12月となる。
 オキテスが遂行する業務にパリヌルス、オロンテス、そして、スダヌス浜頭の力が加わる。
 受注艇の引き渡し納入業務も順調に進んだ。
 暦なしの1月期の初旬に予定していた受注艇の引き渡し納入業務も12月度に建造完成した5艇を引き渡し納入して無事に終える。
 残る受注艇、最後の1艇を納入期日をアエネアス暦1月30日、集散所暦1月28日に礼を尽くして客方へ引き渡し納入する。
 12月、1月の受注成果は低調であった。
 12月度は引き合い艇のウチの3艇を受注成約する、内訳は、戦闘艇が1艇、新々艇が2艇にとどまる。
 1月期の営業成果は、引き合い艇のウチの新々艇1艇の受注成約であった。