スダヌスが訊ねてくる。
『なるほどな、、、、魚を加工?その目的は何なのだ?』
『それは、私が集散所の魚の売り場を見て歩いて、感じたことを言うと、こうです。売り場には、魚を日持ちさせるように工夫、加工された魚が少ないということが、ひとつ。次に言えるのは、航海に出る船に乗っている者たちの食材として船に積み込むことができるように魚を加工して売る、この2点です』
『おう、パリヌルス、お前、なかなかなことを言ってくれるな。今、お前の言った、この2点について考えるとだな、航海している船では、火は使えない、どのように加工するかが課題だ。売り場に並べてみて、客が何を選んで買っていくかを探らなければならん。何が良くて、何がいけないのか。売れ筋をつかんでいかねばならん』
『そうです。スダヌス浜頭の言われる通りです』と言って、パリヌルスは、アレテスのほうを向いた。
『アレテス、あれを頼む』と声をかけた。
アレテスは、試しに作った干し魚を取りに、ギョリダを連れて場を離れた。二人は、試作の干し魚を持ってきて一同に披露した。
『この干し魚は、ここで披露するために三日間で作りあげたものです。まだまだ完成にほど遠いものですが、手に取ってみていただきたい。一晩塩漬けにして、天日と風で乾かしたもの、さらにそれを生木を燃やして煙でいぶしたもの、また、それを焼いて、口に入れるまでにしてから煙でいぶした干し魚です。一応、今日の昼めし時に食べていただく予定です。尚、生ものの魚を日持ちさせるのに塩漬けにするわけですが、塩を増量して、塩味をきつくすると日持ちを長くすることができるということが経験でわかっているわけです。当然、干し魚作る折にそういった条件を考えて作ることにしています』
『おう、パリヌルス、お前ら、そこまで研究して、この問題に取り組んでいるのか。見上げたもんだな』
スダヌスは感心したように言葉を吐いた。
『私らの考えでは、できるだけ手数をかけずに日持ちのする旨い干し魚を作る、それを念頭において事に当たっている現状です』
『おう、なかなか、いい心がけだ、感心感心。よし!事を前向きに真剣に考える。ご一同、如何ですかな。俺はこの仕事に取り掛かる腹は出来ている。やろう!』
スダヌスは、一同と目線を合わせて、決断を言葉にした。
『なるほどな、、、、魚を加工?その目的は何なのだ?』
『それは、私が集散所の魚の売り場を見て歩いて、感じたことを言うと、こうです。売り場には、魚を日持ちさせるように工夫、加工された魚が少ないということが、ひとつ。次に言えるのは、航海に出る船に乗っている者たちの食材として船に積み込むことができるように魚を加工して売る、この2点です』
『おう、パリヌルス、お前、なかなかなことを言ってくれるな。今、お前の言った、この2点について考えるとだな、航海している船では、火は使えない、どのように加工するかが課題だ。売り場に並べてみて、客が何を選んで買っていくかを探らなければならん。何が良くて、何がいけないのか。売れ筋をつかんでいかねばならん』
『そうです。スダヌス浜頭の言われる通りです』と言って、パリヌルスは、アレテスのほうを向いた。
『アレテス、あれを頼む』と声をかけた。
アレテスは、試しに作った干し魚を取りに、ギョリダを連れて場を離れた。二人は、試作の干し魚を持ってきて一同に披露した。
『この干し魚は、ここで披露するために三日間で作りあげたものです。まだまだ完成にほど遠いものですが、手に取ってみていただきたい。一晩塩漬けにして、天日と風で乾かしたもの、さらにそれを生木を燃やして煙でいぶしたもの、また、それを焼いて、口に入れるまでにしてから煙でいぶした干し魚です。一応、今日の昼めし時に食べていただく予定です。尚、生ものの魚を日持ちさせるのに塩漬けにするわけですが、塩を増量して、塩味をきつくすると日持ちを長くすることができるということが経験でわかっているわけです。当然、干し魚作る折にそういった条件を考えて作ることにしています』
『おう、パリヌルス、お前ら、そこまで研究して、この問題に取り組んでいるのか。見上げたもんだな』
スダヌスは感心したように言葉を吐いた。
『私らの考えでは、できるだけ手数をかけずに日持ちのする旨い干し魚を作る、それを念頭において事に当たっている現状です』
『おう、なかなか、いい心がけだ、感心感心。よし!事を前向きに真剣に考える。ご一同、如何ですかな。俺はこの仕事に取り掛かる腹は出来ている。やろう!』
スダヌスは、一同と目線を合わせて、決断を言葉にした。