漁師を先頭にして、三人は、舟を陸あげしている浜に着いた。7~8分であった。水夫は8にんである。船の大きさといえば、全長8メートル足らず、幅は、2メートルくらいである。舟の中央よりやや後方に1本のマストがあり、横長の帆がはれる構造になっている帆船である。水夫たちは、舟を砂浜より海におろしている。三人も、力を合わせて舟を押した。舟は海に浮かんだ。先ず、漁師の船長が舟に乗りあがり、船内を見回し、点検を終えると、皆に乗り込むよう指示した。オデッセウスとメネラオスの二人も急ぎ乗り込んだ。
全員の乗船を確認した船長は、ひざまずいて瞑目する。航海の無事を祈った。彼は立ち上がり、大声を発し、急げといわんばかりに、出船の檄をとばすと、帆装の命令を下した。水夫たちもなれている、1本マストの横長の帆を帆装するのに時間はかからない、それが終わると水夫たちは、両舷あわせて10本のうちの8本のオールにとりついた。船長は、木板を木槌でうち、リズムをとった。舟は浪の上をすべりだした。
全員の乗船を確認した船長は、ひざまずいて瞑目する。航海の無事を祈った。彼は立ち上がり、大声を発し、急げといわんばかりに、出船の檄をとばすと、帆装の命令を下した。水夫たちもなれている、1本マストの横長の帆を帆装するのに時間はかからない、それが終わると水夫たちは、両舷あわせて10本のうちの8本のオールにとりついた。船長は、木板を木槌でうち、リズムをとった。舟は浪の上をすべりだした。
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