『おう、いい狩であったか。獲物は』
アエネアスも、イリオネスも、二人の狩猟者を迎えた。
『え~え、野ウサギ6羽です』
『ご苦労、ご苦労。さあ~、少し休め』
彼らは、野ウサギ狩談義に花を咲かせて、しばしの休憩をとった。
『皆、どうだ。少しは疲れたか。出発するぞ』
イリオネスの掛け声で休憩地をあとにした。探索が目的の行路である、両隊とも広大な丘陵地の道なき道を歩んでいる、両隊とも知らず知らずのうちに蛇行していた。
トリタス隊の一行は、遠い後方のざわめきに気がついた。歩を止める一行、様子をうかがう、4人に緊張が走る、トリタスの頭の片隅を『もしも』が通り過ぎた。薮影に身を潜めて、そのざわめきに注視した。トリタスは考えた。『俺たちのほかにいるのはアエネアス隊の4人だけのはずである』 ざわめきが近づいてくる、彼ら4人は、身を潜めながら、身構えた。
ギアスは、小弓に矢をつがえている。トリタスと荷役の二人は、山刀を握った。オロンテスは、杖代わりの棒を汗をかいて握っていた。
アエネアスも、イリオネスも、二人の狩猟者を迎えた。
『え~え、野ウサギ6羽です』
『ご苦労、ご苦労。さあ~、少し休め』
彼らは、野ウサギ狩談義に花を咲かせて、しばしの休憩をとった。
『皆、どうだ。少しは疲れたか。出発するぞ』
イリオネスの掛け声で休憩地をあとにした。探索が目的の行路である、両隊とも広大な丘陵地の道なき道を歩んでいる、両隊とも知らず知らずのうちに蛇行していた。
トリタス隊の一行は、遠い後方のざわめきに気がついた。歩を止める一行、様子をうかがう、4人に緊張が走る、トリタスの頭の片隅を『もしも』が通り過ぎた。薮影に身を潜めて、そのざわめきに注視した。トリタスは考えた。『俺たちのほかにいるのはアエネアス隊の4人だけのはずである』 ざわめきが近づいてくる、彼ら4人は、身を潜めながら、身構えた。
ギアスは、小弓に矢をつがえている。トリタスと荷役の二人は、山刀を握った。オロンテスは、杖代わりの棒を汗をかいて握っていた。